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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第六話 デートに弟がついてきたんだが
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6-1








「我が名は氷室(ヒムロ)影羅(エイラ)!貴様らは我と契約(チギリ)を交わすことを許可しようぞ!」







この変な奴は誰かと言うと、この前会長が言っていた新しい部員だ。


綺麗な銀髪にゴシック風に改造された制服。

コイツが会長に連れられて部室に入ってきた瞬間、その外見だけで目を奪われたのだが。


「我は闇より召喚()ばれし者。さあ、恐れおののくが良い!」


……口を開いたと思ったらこの発言。しかもご丁寧に右目には眼帯。

絵に描いたような厨二病だ。




「ふむ。とてもユーモアのある自己紹介だったね。彼は山田(やまだ)(ひろし)くん。皆、仲良くするんだよ?」

「山田ではなァい!!!!」


氷室……もとい山田が声を張り上げて否定する。


「でも名簿には山田普で名前が載ってるけど」


呆れた様子で直樹が名簿を広げる。いつの間に部員名簿なんか作ってたんだ。


「ククク……凡人はこれだから困るのだよ。山田普は世を忍ぶ仮の姿……。本当の我は闇より召喚()ばれし」

「あっ、それさっき聞いた」

「ええい!まだ途中なのだよ!最後までちゃんと聞くが良い!我の正体は闇より召喚()ばれし者、魔族なのだよ!山田はこの世界で生きる為の姿に過ぎぬわ!」

「ふーん。魔族ってこと隠してたんだ。でもそれってさ、バレちゃいけないんじゃないの?」





直樹の突っ込みに、しーん……という効果音が似合うような沈黙が広がる。





「……てな訳で山田先輩。厨二やるなら設定はちゃんと作り込んだ方がいいと思うよ」

「や、山田ではないッ!!」


……嗚呼。また面倒な奴が入ってきたな、と思った。




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