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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第五話 最悪なる殺人鬼(無実)なんだが
35/251

5-3





その後、何とか掃除を終わらせて報酬を貰ったが、確かにこれは労力と割に合わないな……と思った。物凄く疲れた……。


このままベッドに倒れ込んでもいいくらいだが、風呂には入っておきたい。

一応学校のシャワー室で汚れは落としておいたが、完全に落とせたかは微妙だ。何だか臭いも残っている気がする。


この寮には自分の部屋に備え付けの風呂がある。バストイレが一緒なのであまりゆっくりは出来ないが、外の銭湯に行くのも今日は面倒だ。




「……げ、嘘だろ」


しかしそんな俺の心を折るかの如く、部屋の風呂の扉に《故障中》の紙が貼られていた。


昨日は使えていた筈なんだが、いつ壊れた?

学校に行っている間か?もしかして全部屋壊れているのか?


「はあ……面倒だな……」


不満を独り言で吐き出す。

結局、銭湯に行くしか無くなった訳だ。









「……あ、」

「……あ?」


銭湯の前でまさかの顔と対面。


「鮫島、お前も寮暮らしか」

「ちげーよ。家の風呂が壊れちまったんだ。クソ、ガキ共風呂に入れて後は俺が入るだけだったタイミングでシャワー止まるかよ……」

「ガキ?」

「……いや、何でもねえ」


これ以上話すつもりは無い、とでも言いたげに銭湯の中へと入っていこうとする鮫島。

無理に関わることは無いんだが、どうせ風呂場で一緒になるんだ。少し絡んでやろうか。




「……沈めたのか」

「あ?」

「子供を風呂に、沈めたのか」

「あぁ!?違う!ただ普通に風呂に入れてやっただけだ!」

「ああ、成程。お前の子供なんだな」

「弟と妹だ!!高校生でガキこさえる訳ねーだろうが!!」


うーん、やってそうだと思ったんだが。

……と、冗談はここまでにしておこうか。本気で殺されかねない。






「殺さねえっつーの!!」


おい。お前も心を読むんじゃない。





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