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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第四話 生意気な後輩が出来たんだが
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4-3





「さあ皆!今日から本格的に部活の始まりだよ!……って言いたいところなんだけれど新メンバーが入りまーす!」


一人で拍手する会長。いや、楪もか。

反対に俺と源氏は白けている。

ちなみに犬飼は日直だったので遅れるらしい。


「新メンバーって……そもそもよろず部自体が何をする部活か知らないんですが」

「ふっふっふ、サキ!何でも出来る部活って、ハルくんが言ってたでしょお?」


楪がチッチッチッと指を振って得意気に答える。……何か鬱陶しいな。




「……はあ。そんな都合のいい話がある訳無いじゃん。ばっかじゃないの?」


静かだが、よく通る声が部室に響いた。

声のした方を振り向くと、部室の扉の所に赤髪の少年が立っている。


「あ、来てくれたんだね。直樹くん」

「行かなきゃアンタに何されるか分かんないし」

「はっはっは。大切な後輩に何かする訳ないじゃないか!」

「アンタに脅されて僕は生徒会に入ったんだけど。そうじゃなきゃ誰がこんな面倒な仕事……」


会話から察するに会長の後輩で、生徒会役員なのだろうか。

そして何か弱みを握られている、と。


「……ちょっと。アンタ失礼なこと考えただろ」

「いや、別に?」


俺は何も声を出していない筈なのだが、やはりこの学校は心が読めるのがデフォルトなのだろうか。








「まあまあ!とにかく自己紹介しようよ!」


楪が空気を変えようとパンパンと手を叩く。


「そうだね。ならまず私から……」

「いや、アンタのことはここにいる皆が知ってるから」

「うう……直樹くんが冷たい……」


赤髪がピシャリと言い放つ。

そして会長は分かりやすくしょんぼりとした。




「はいはい。もう名乗っていい?僕は1年B組の直樹(なおき)将吾(しょうご)。生徒会の書記やってる」


……ってこの赤髪は後輩だったのか。

何だコイツ。先輩にも思い切りタメ口じゃないか。生意気な奴め。


いや、同じくらい生意気な後輩がここにもいたか……。

俺は源氏(クソガキ)に視線を向ける。


「何ですかいきなりジロジロ見て……気持ち悪いなクソメガネ」





……嗚呼。どうやらクソガキ度はこっちの方が上らしいな。





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