3-9
「会長!!」
「おや、どうしたんだい神凪くん。そんなに息を切らして」
「楪の住所!教えてくれ!」
「……うん、そうだね。やっぱり戻ってたんだね」
「いいから早く……!!」
時間に余裕は無い。俺はこんな時までのんびりとしている会長を急かす。
というか、アンタ事情分かってんなら早くしろよ……!!
「良いかい?しっかり覚えておいてくれ」
「そんなこと分かってる!もう時間が……!!」
体感的にはそろそろループ地点へと戻ってしまう時間だ。
俺は会長が口にした楪の住所を頭へと叩き込む。
「……頼んだよ、どうか──────」
……会長の言葉は最後まで聞くことが出来なかった。
──────そして、ループ開始地点の学校前へと俺は戻る。……しっかりと、記憶を引き継いで。
「おい、しっかり聞けたかァ」
「ああ!……急ぐぞ!」
今は一分一秒が惜しい。
すぐに楪のところへ……!!
「だけどよ。嬢ちゃんが家で殺されたとは……限らねェよな」
「……!」
確かに。帰宅途中で殺されている可能性もある。
俺は流石に楪の帰宅経路までは分からないが……どうにかなる……か?
「……考えてる暇なんかねェ。もうすぐに戻されちまうぜ」
「クソ!結局行き当たりばったりか……!」
こうなるなら帰宅経路までしっかり会長に聞いておくべきだった。
いや、流石にそこまでは会長でも分かっていない可能性も……あの人別に超人って訳じゃないだろうし、ただの生徒会長だし……。
悩んでいる暇は無い。そろそろループの時間が迫っている。どうするか決めなければ────
「姉さんっ!!!!」




