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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第三話 いきなり部長に任命されたんだが
21/251

3-7





急に視界がぼやけ、世界がぐるんと回った気がした。

気分が悪く、頭が痛い。


「……な、んだ。これ……」


ガンガンと頭が叩かれているような感覚がする。

俺は必死に目を閉じ、痛みを堪えた。










……かと思えば、何事も無かったかのように痛みは収まっていた。


「……?何なんだ、今の……」

「……あァ。何か、『ズレた』な」

「ズレ……?何が……?」


俺は独り言を呟いたつもりだったのだが、男は俺の言葉に返事をくれた。




「さっき、すげー気持ち悪かっただろ」

「……ああ。何か、言いようのない不快さだった」

「この世界ではアレが頻繁に起きやがる。そしてそれが起きると、時間が少しだけ戻ってンだ」

「はっ……!?」


俺は思わず時計を見る。確かに男と話していた時間の割には、それほど時計が進んでいない気がする。


「俺ァその現象を勝手に『時空のズレ』って呼んでるんだが」

「時空のズレ……」


微妙に厨二っぽいネーミングセンスだ。


普通なら信じないような話の内容だが、俺もこれまでに2回、時が戻るのを経験している。




そしてそれは、楪が死んだ直後の出来事で……。








「……おい、まさか」








つまりたった今、楪が殺されたということなのか……!?






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