表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第三話 いきなり部長に任命されたんだが
16/251

3-2





「……っ!姉さん!無事ですか!怪我はありませんか!」


源氏が楪に駆け寄り、肩を揺さぶる。


「あうあう。ぼくは平気だよ。それよりもひかちゃんやサキは大丈夫だった?」

「ああ、俺は……」

「お前!どうして姉さんを突き飛ばした!?こうなることが分かって、姉さんを殺そうとしたんだろう!?」


いきなり酷い言われようだ。寧ろ俺は楪を助けようとしたのに。




「まあまあ落ち着きたまえよ源氏くん」


そんな中、悠々とこちらに歩いて来たのは会長だった。


「仮に神凪くんがこうなることを分かっていたとしても、もし有翔のことを殺したければ突き飛ばす必要なんて無かったんだ。そのまま放置していれば有翔は硝子を浴びて……。寧ろ突き飛ばすことによって、神凪くんはキミのお姉さんを守ってくれたんだよ」

「そうだよ〜!サキが居なかったらぼく、大怪我してたかもしれないよ!」


大怪我どころの話ではない。庇わなければ、お前は惨い死に方を……。


「……う、」


……つい死に様を思い出してしまった。思わず吐き気を催す。




「さあ、神凪くん!ちょっと二人で話をしようか!」


会長がトントンと背中を叩く。止めろ、そんなことされたら吐く……………あれ?

不思議なことに、吐き気が止まった。


「……会長、アンタ今……」

「さあさあ!私には時間が無いんだ!生徒会室に来てもらおうじゃないか!有翔は……そうだな!源氏くんがしっかりと送ってくれたまえ!」

「……はあ?そんなこと言われなくても、当たり前ですが」


俺の意見を聞かずに会長はグイグイと俺の腕を引っ張って行く。力が強い。振り払えない。





俺は会長に拉致されながら、「そういやあのチャラ犬はいつの間に消えやがったんだ」なんてことを考えていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ