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これは一体、どういうことなんだ。
だって、楪は植木鉢に頭を割られて死んで、でも生きていて。
それでこんどは硝子に身体を貫かれて死んだ……?
「姉さん!!大丈夫ですか!?生きてますよね!?ねえっ!!」
源氏が楪に駆け寄り、身体を揺さぶる。
そんなことしたって無駄だって分かるだろ。そんなの、どう考えたって即死に決まっている……。
「うわああああああ!!!!」
既に亡くなっていると分かったらしく、源氏はその場に膝をついて大声で泣いた。
……意味が分からない。
楪は2回死んだ?いや、でも1回目は生きていた。
ならば1回目のアレは夢で、今回は現実……?
「……おや、どうかしたのかい?」
いつの間にそこに居たのだろうか。会長が俺の背後から声を掛けてきた。
「どうかしたのかい……って。楪が、また、死んで……」
……駄目だ。
頭が混乱していて上手く説明が出来ない。
「ふむ。『また』死んだのかな」
「え……」
また、って。
「アンタ、何か知って……」
その瞬間、俺は異常な程の眠気に襲われた。
立っていられない。目を開けていられない。だけど、この人には聞かないといけないことが……。
「大丈夫。今はお休み」
「だ、駄目だ……アンタには、色々と聞かないと……」
「ふふ、そうだね。次目覚めた時に今のことを覚えていたら、説明してあげようじゃないか」
眠気に必死に抵抗したが、適わなかった。
会長が俺を支える姿を最後に目にして、俺は眠りに落ちた……。
第三話に続く……




