表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第二話 変な部活に入部させられたんだが
11/251

2-4





「そんなことより、本当にお前……身体は大丈夫なのか?」

「ひょっとして、植木鉢のこと?大丈夫!ギリギリセーフだったよ!」


楪は本当に何とも無さそうだ。血が出ていないどころか傷すら見当たらない。

……俺が見たのは、本当に夢だったのだろうか。


「神凪くんは転校してきたばかりだろう?きっと疲れていて白昼夢でも見たんだろうね」

「会長……」









……ん?


危うくスルーしそうになったが、俺は会長に自分の名を名乗っただろうか。いや、一度も名乗っていない。


「会長、アンタ」

「さあ!そんなことより我が部活の説明をしようじゃないか!」


俺の疑問は会長のマシンガントークに掻き消されてしまう。


……まあ良いか。生徒会長なんだし、転校生の名前くらいは把握しているのだろう。多分。




「我が部活の名は《よろず部》!何でも出来る部活なのさ!」

「……なんでも?」


いや、説明はそれだけか?

それだけじゃどんな部活か想像もつかないんだが……。


「何でも!?マジで何でも出来んの!?」


ここでまさかの犬が食いついてきた。犬だけに。


「ああ!何でも出来るのさ!その為には人数が必要でね……。とりあえず後5人くらい集めようかと思っているのだけれど……」


会長が言い終わる前に、犬が俺の肩に手を回してくる。……おい、嫌な予感しかしないぞ。




「はいはーい!俺とこさきっちが入りまーす!!」

「はぁ!?俺は入るなんて言ってな」

「だってこさきっち!冷静に考えてみろって!何でも出来るんだぜ!?何でも!」


冷静に考えたらそんな怪し過ぎる部活に誰が入るだろうか。部活内容すら教えてくれないんだぞ。何でもって、具体的に何をするんだ。


「本当かい!?神凪くんには当たりを付けていたのだけれど、まさか犬飼くんまで入ってくれるとは!これで我が部活も安泰だね!」

「いや俺はまだ入るなんて言ってない」

「さあさあ!気が変わらないうちに入部届けを書いてくれたまえ!」

「おっけー!俺がこさきっちの分まで書いとくからな!」

「いや聞けよ!」


こうして俺の意見は完全にスルーされたまま、俺は得体の知れない部活……よろず部とやらに入部することになってしまったのである。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ