表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/117

4.『攻略対象 騎士団長の息子(猫耳に弱い)』って何なんでしょうか?



「ルイーゼ様!もう許してくださいまし!」



「駄目よ!もう百素振りよ!」



あれから、ルナリア様とジュリア様は頑張られている。


第二王子の婚約者の友人という称号がよほど欲しいのか、二人とも根性をみせてはいるが、か弱い令嬢である。


走り込み、柔軟体操、素振りと基礎トレーニングをしながら鍛えているけど、中々厳しそうだった。


噂話や悪口を言う余裕も無くなってきたのか、彼女らから負の感情は聞かれない。

身体も引き締まってきたし、いい傾向だわ!!





「なあ、ずっと気になってたんだけど、あんたら何してんだ?」





そんな時に、『攻略対象 騎士団長の息子(猫耳に弱い)』を頭の上に浮かべたダルク・メルディス様が話しかけてくる。



「まあ、ごきげんよう。メルディス様。鍛錬ですわ。悪から善へなるために、彼女らは鍛錬してますの」


「……。よく分からないけど、あれじゃ逆に体壊すぜ。負荷をかけすぎ」



さすが、将来の騎士団長候補ですわね!


猫耳を愛する変態さんですが…、ここは助言を頂きたいところですね。




「そうですか。ところで猫耳はどうしてお好きなんですか?」




あ…、自然と一番気になっていたことが口から出てしまった。




「っっっっぅ!!!!ふぇ!!?」





メルディス様、驚いてますね。

ごめんなさい。だって気になりすぎるんですもの。



「そ、そうか…、『透視の能力』か…。え?そんな所まで見えるの?っていうかどこまで見えてるの?」



狼狽えるメルディス様に、思わせぶりに微笑んでみる。



「協力、していただけますか?彼女たちの鍛錬に」





後日、メルディス様はシルヴィール様に



「お前の婚約者…只者じゃないぞ…」



と零したそうです──。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ