風呂
バチャバチャバチャ
最初は普通に入っていたけど本能に負けて端から端までスーと静かに泳ぐと箍が外れて現在に至る
セトは静かに入っていた
ザバァー
セトの前に急いで行き俺の背に隠す
「セト俺の後ろに誰か入って来た」
ガラガラ
「先程まで賑やかにしていたのだから続けてもいいんじゃぞ」
相手の顔を見るなりセトは浴室から上がり頭を下げた
「あーよいよい裸の王などいないのだからな レン殿自己紹介がまだだったなわしがソマリ王国国王 アルフセン・ソマリ・ジャミールじゃよろしく頼む わしも一緒に入っていいかな」
静かに入りセトと世間話をしている
俺は静かに泳いでいる
体を洗うために上がると王はセトと俺に顔を向けて頭を下げた
「今回のこと本当に申し訳ないと思っている」
「ジャミール王 顔を上げてください」
「先程も言ったが裸の王などいない 一個人として謝っておる 家臣も預けて息子の報告だけを聞いて何もないと満足していた 事が大きくなるまで気付く事さえ出来ず、セラフィトが機転を利かせて報告書をワシのところまで来るよう手配していなかったら今でも息子2人で隠していたはずじゃ」
『皇太子を息子にした』レン心の声
「仕方ないかと事を大きくしたくなかったのでしょう やり方は間違っていたかも知れませんが しかも今回懇意にしていたとはいえミア様を巻き込む形になり自分の不甲斐なさを感じるばかりです」
「ん ミアって誰?」レン
「わしの娘でセラフィトの婚約者じゃ」
「王 お断りしたはずです」
「誰も信じておらんよ 二人はお似合いじゃからな だからこそ戦争前のあの時期でも検閲も無しで直接手紙を渡すことが出来たのじゃからな あのバカ二人も恋文を読むほど酔狂ではなかったからな この男は恋文と一緒にワシ宛の報告書を同封していたのじゃ 娘が顔を赤くしてホの字でワシに手紙を持ってきたことから婚約か結婚の相談だと思ったのだろう 何を書いていたのか気になる手紙ではあるがプライベートまで詮索する気はないから安心せい 手紙の内容が違ってかなり落胆していたからなフォローまではせんぞ」
「この会談後王城に行きミア様にお礼を言いに参内します」
「そろそろ上がろうか のぼせてもいかんからな」
夜間突如ブリューネ王国の近衛騎士が王への謁見を求めてきた
明日街に兵が来るが何も質問せずに静観して欲しいようだ
きな臭くなってきたな




