手紙 1
僕は封筒の中にあった手紙を読む。
『この手紙を読んでいるということは、私はお星様になってしまったということですね。きっと、優くんのことですから、私が死んでからこの封筒を開けるのに、少し時間がかかってしまったんじゃないですか?』
エスパーかよ。僕はクスッと笑った。
『丁寧な口調で書くのは、大変なので終わりにします。早速、本題なんだけど、私の1つ目の頼みごとは……遊園地に行きたい! 私は昔から、心臓が弱かったから、ジェットコースターとか乗ったことないの。だから、感想を教えて。あ! 行くときは必ず、誰かと行くこと。1人でなんてダメだからね。それじゃあ、気をつけていってらっしゃい』
遊園地か。いつ以来行ってないだろうか。中学?
いや、小学生のとき家族と行って以来か。
行くこと自体に問題はないが、1人で行くなというのが、かなりの難題だ。
別に友達がいないわけじゃない。連絡帳にはそれなりの数がいる。
ただ、僕は友達といるときの自分があまり好きじゃない。本当の自分じゃないからだ。
うわべで笑って、適当に遊んで、思ってもないことを言って。
そんな自分を見てると胸が痛む。
「やっぱ、あいつしかいないかな」
僕はスマートフォンを操作して、電話を掛ける。
うざい終わり方ですみません。
編集します