役割論者は斯く戦えり
これより先の展開を思いつかなかったので以上をもって最終回とさせていただきます。ブックマーク等していただいた方、目を通していただいた方々ありがとうございました。
~国境~
「相手の様子はどうだ?」
件の宣戦布告をしてきた国の将軍は偵察に行かせた斥侯に問いかけた。
「恐れるに足りませんね・・・。皆一様にこれから死地に赴くような緊張感もなくこちらが強襲をかけるだけで一網打尽といったところでしょう。」
しかし彼らは知らない。この国の軍隊が既に彼らの知っていた頃の軍隊系とはかけ離れていることを。
そして、将軍の進軍の合図とともに戦いの火蓋が切って落とされた。
~論者陣営~
「んんwwwwどうやら敵が動き出したようですなwwwwww。しかし無策の突撃はありえないwwwwww。」
「我の極大魔法で確1ですぞwwwwww。ぺゃwwwwww。」
「んんwwwwヤ導士部隊の魔法の火力は素晴らしいですなwwwwww。」
~敵国陣営~
「将軍殿!進軍させた歩兵部隊に壊滅的な被害が!」
「何!?一体どういうことだ!」
「上空に極大の魔法陣が多数出現し範囲にいた部隊が全滅した模様です!恐らく敵国の魔導士部隊の攻撃と思われます!」
「くっ!魔導士部隊!こちらの兵に魔法障壁を張れ!この規模の魔法をそうほいほい撃てるはずがない!構わず突撃だ!」
「聞いたか!魔導士部隊は障壁を!歩兵部隊はそのまま突撃だ!」
~論者陣営~
「んんwwwwどうやら魔法対策として障壁を展開しているようですなwwwwww。」
「これは接近戦以外ありえないwwwwww。メイスの火力はすばらしいですなwwwwww。」
「な、なんなんだこいつら!へらへらしやがって!気味悪いったらねえ!」
「ぐっ!こいつら強い・・・!」
「もうだめだ!これ以上の戦闘は無駄に人死にが出るだけだ!降伏するしか・・・!」
かくして論者率いる役割論理を用いた陣営は勝利を収め、のちにこの戦いは役割論理とともに各国へ知れ渡ることとなったのだった。
論者:異世界からやってきた役割論者。とりあえずなんにでも役割論理を当てはめて考えてみる人。