勇者in魔王1
「んっ、んん?」
私の名前は花畑優花
18歳で、ピッチピチの女勇者やってます
それよりも私は幼馴染みの大地と戦ったはずなんだけど気絶しているってことは負けたかいつも通りの結果になったってことだね
それにしても見たことが無い天井だけど・・・・
あれ?もしかしてここって魔王城だったりする?
だとしたら私は負けたってことなの!?
一人でパニックになっているとノックがなり、扉が開けられて一人の少女が入ってきた
確かあの子は大地と一緒にいた子だった気がする
「お目覚めになられたのですね。おはようございます。魔王様。お加減はいかがでしょうか?」
「ふぇ?」
ん?今この子私を見て何て言った?
っていうか私の声がいつもに比べて明らかに低いような・・・・
「どうなさいましたか?魔王様?」
やはり聞き間違えではなかった
この子は私の方を見て魔王様と言った
辺りを見回すと大きめの鏡があったので覗きこむが・・・・・
そこには少し前に戦った幼馴染み岩場大地の顔があった
「えっ!?えっ!?えぇえええええ!!」
どうやら私と大地は入れ替わってしまったらしい
(えっと!?こう言う場合どうしたらいいんだっけ?バレたらダメなんだっけ?えっ!?でも私勇者なのに魔王のフリなんて・・・・!?)
再び一人でパニック状態になる
「どうしたのですか?魔王様?いつも通りおはようのキスをお待ちしているのですが・・・・・」
(キッキス!?大地こんな子になんてことしてんのよ!)
内心かなり動揺していたがなんとか一言だけ返す
「ごっごめんよ、ちょっと今日は・・・」
そこまで言った瞬間
「あなたは誰ですか?どうして魔王様の姿をしているのですか?」
急激に周囲の気温が下がった
「へ?なっ、なんのこと?」
いきなりのことに声が震えてしまった
どう考えてもこれでごまかせるとは考えられない
「魔王様は私が何時もおねだりしてもキスなんてしてくれません。それなのに今日は・・・というってことはあなたは魔王様では無いということ・・・・さて、再び問います。あなたは誰ですか?」
何でだろう・・・私勇者なのにこの子に勝てる気がしないんだけど・・・・
結局洗いざらい吐いてしまうことになった
自分は勇者であること
目が覚めたら大地の体に入っていた(?)こと
どうしてこうなったのかわからないこと
ちなみに私たちの勝負の結果を聞いてみたがどうやら引き分けに終わったらしい
いつも通りだね、うん
「そうですか・・・・・あなたが今魔王様の体の中に・・・・では魔王様はあなたの体の中にいる可能性が高いですね」
「は!?」
その考えには至らなかった
まぁ、でも大地だから大丈夫かな?
他の誰とも知らない人が入ってるとかだったら心配だけどこう見えて大地は私よりも頭が切れるし上手くやってくれるはず・・・・多分
「それは優花が考えなさすぎなだけだね」
今、なんか大地がそう言ってきた気がする
「とりあえず、こんなことがばれては大騒ぎになりますのであなたには一応魔王様の仕事もしていただきます。基本的に私ともう一人がサポートはしますが臨機応変な態度をお願いしますね。とは言えなにも知らないうちにしろというのは無理がありますのでしばらくはまだ目が覚めていないことにして私が教えていくことにしましょう」
目の前の少女がそう言ってきた
私の意思とか関係なく決められたが仕方ない
私に拒否権なんて無さそうだし・・・・
こうして勇者の魔王としての生活が始まった




