プロローグ
本日より連載始めました
見切りスタートのネタが思い付き次第連載です
とある映画を見ていて入れ替わりって面白いなーと思ったので書いてみました
駄作ですが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです
「今ならまだ間に合うわ・・・・大人しく降参して私と一緒に来なさい!」
私がこの世界に召喚されて既に3年の月日が流れていた
3年の月日は私を「魔王を倒す存在」である「勇者」にしていた
本当なら一緒に召喚されたと思われている大地を探して、一緒に元の世界に帰りたかっただけなのに・・・・
「断る・・・・・そう言われることは分かっているはずなのにわざわざ言うなんて・・・・・優花も変わって無いね」
僕がこの世界に召喚されてから既に3年の月日が立っていた
3年の月日は僕を「魔に属する人々を束ねる存在」である「魔王」にしていた
召喚された当時は一緒に召喚されたと思われている優花を探して、一緒に元の世界に帰りたかっただけなのに・・・・
「そう・・・・・後悔は無いのね・・・・?」
それなのに君(大地)は魔王で
「優花こそこういうときはどうするのか覚えているよね?」
それなのに君(優花)は勇者で
「「お互いに殴りあって勝った方の言い分を通す!!」」
普段からこんな意見の決定法を使っていたのだからこうなるのはむしろ宿命だったのだろう
どちらからともなく始まった戦いは死闘と言っても過言ではなかった
私の剣は光を纏って大地を襲い
僕の剣は闇を纏って優花を襲う
私が光の魔法を放って大地を攻撃すれば
全く同じタイミングで僕は闇の魔法を優花に放つ
通算1258回
これが二人が生まれてからこの異世界に召喚されるまでの14年間に行った殴り合いの回数である
その結果何がおこったかというとお互いがお互いの手の内をシンクロレベルで読み合うことが出来るようになり、互いに攻撃が当たらないようになるのだ
二人ともお互いが死ぬような威力で攻撃しあえるのもお互いがお互いを信頼している結果と言えなくも無いだろう
そして、その結果いつも一つの結論にたどり着く
「流石大地3年会わなくても鈍っちゃいないね」
私の攻撃は今までの殴り合いと同じように全て読まれて回避、もしくは迎撃されていた
「優花こそ本当に女の子なのか疑うその強さは変わっていないみたいだね」
現に僕の攻撃は全て今までの殴り合いと同じように全て読まれて力ずくで叩き落とされたりそれが無理なものは迎撃されていた
「これはいつもと同じ方法で決めるしか無いと私は思うんだけど大地はどう思う?」
そう、私たちは殴り合いをするといつも大体こんな結果になる。だからこそいつも決着をつけるのはある方法である
「そうだね・・・・流石に僕もこのまま続けても決着がつかないことは理解している。だからいつもの方法で決めることにしよう」
そう、僕たちは殴り合いをするといつも大体こんな結果になる。だからこそいつも決着をつけるのはある方法である
その方法とは
「じゃあその前に皆に言っておかないとね」
でないともし、私が負けたり、いつも通りの結果になった場合暴走する仲間がいるかもしれない
現に、魔王の正体が大地だとわかってから一人で戦うと言ったときも大反対されたのだ
先に言っておかないと暴走するのが目に見えている
「そうだね」
確かに先に言っておかないと僕が負けたり、いつも通りの結果になった場合何人か暴走しないとは言い切れない
現に勇者が優花とわかってから一人で戦うと言ったときも大反対されたのだ
だから
「皆、もし私が負けたり私と大地が同時に倒れたりしたら一旦退いて・・・・間違ってもここで戦闘を続行させたりしないでほしいの」
「っな!何を言ってるんだ!ユウカ!今が千載一遇のチャンスなんだぞ!それにもし負けたらなんて・・・」
「わかった、全力でやっといで」
剣士のナツキが騒ぎ出したが魔法使いのヒトミが止めてくれた
いつも私のわがままを聞いてくれるヒトミには本当に感謝の気持ちしかない
「ありがとう!行ってくるね!」
だからいつも通り
いつも通りに相手に私の要求を通すために
私は剣を鞘に納めて外すと拳に魔力を込め始めた
「もし、僕が負けたり、僕と優花が同時に倒れたりしたら一旦退いてほしい。勇者側も恐らくだが襲っては来ないだろう。だから相手からなにかされない限りこちらから手を出さないでほしいんだ」
「「わかりました。わが君。我らわが君の勝利をお祈りしております」」
目の前にいる魔族の女性であるマイとゼルが頭を垂れる
「いつもマイとゼルには迷惑をかけて悪いね」
本当にいつも迷惑ばかりかけているのに見捨てずに助けてくれたマイとゼルには感謝の気持ちしかない
「「わが君に心配していただく必要はございません!わが君の役に立つことこそが我らが喜びなれば!」」
「あぁ、ありがとう。行ってくるよ」
だから俺はそんな彼女たちを守るために
「「行ってらっしゃいませ!ダイチ様」」
今日こそ優花に勝つ!
そう決心して剣を鞘に納めて外すと拳に魔力を始めた
「勝負は拳一発」
「お互いに狙う場所は指定なし」
「押し勝った方の勝ち」
「それ以外の決着は無効とする」
お互いにルールを確認して構える
「「うおぉおおおおお!!」」
お互いに合図も無いのに同時に拳を振りかぶりお互いの拳にぶつける
お互いの拳は拮抗し、お互いの拳に込められた魔力が混ざり合い暴走する
「「うわあぁぁぁぁぁぁあ!!」」
お互いに吹き飛ばされ意識を失った
いつも通りの決着
ダブルノックダウンだ
生まれて18年通算1259回目の勝負もまた引き分けとなった
現在の結果はお互いに以下の通りである
0勝0敗1259分
しかし、今回の勝負に限って言えばいつも通りの結果ではあったがその後までいつもと一緒ではなかった
結論から言うと
戦っていた優花(勇者)と大地(魔王)その体が入れ替わってしまったのだ
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