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本音を言わせて  作者: 虹空クロナ
4/20

日常生活しかしそれは突然に

晴れた昼過ぎ

マルクスさんに突然の告白をされてから2日が経ちました。

私はというと


「ロゼッタちゃーん、エールおかわり!」

「はーい!」


今日も元気に働いています。


結局マルクスさんからの告白には昨日お断りの返事をさせていただきました。


『ごめんなさい。』

『・・・理由を聞いてもいいですか?』

『私にはマルクスさんのお気持ちにお応えすることは出来ないと思ったからです。』

『でも、いつかは応えられるかもしれないじゃ『いえ』』

『例えそうだとしても、今の私には無理だと思ったんです。』

『・・・他に想っている人がいるんですか?』

『・・・(こくり)』

『そうですか。』

『本当にごめんなさい。でもあの人のことを忘れられないままマルクスさんとお付き合いすることは出来ません。ごめんなさい。』

『ロゼッタさん泣かないで下さい。僕はあなたに傷ついてほしくて想いを伝えた訳ではないんですから。』

『ですが、』

『それに僕きちんと返事をしてくれて嬉しかったです。』

『・・・えっ?』

『だって例え一晩とはいえその時は僕のこと真剣に考えてくれたんでしょ?僕はそれでいいんです。』

『マルクスさん・・・』

『だからロゼッタさん。お返事ありがとうございます。本当は少し悲しいですけど、また次に会うときは以前と同じように接してくれると嬉しいです。』

『・・・はい。』

『良かった。それとロゼッタさん、僕はあなたに笑っていて欲しいんです。だから困ったことがあったら言って下さい。頼り無いかもしれないでしょうけどあなたの力になります。』

『マルクスさん。ありがとうございます。』

『やっと、笑顔が見れました。では僕はこれでロゼッタさんまた今度!』

『はい!また今度!』


昨日のことを思い出すとまだ少し申し訳ない気持ちやマルクスさんの優しさに涙が出そうになります。

あれからどこで知ったのかゴードンさんに「付き合えば良かっただろうに」とニヤニヤ顔で言われたりしましたが、それといって特に日常に変化はありません。

マルクスさんは今日町でお会いしましたが以前と同じように接してくれます。

まあ、話が終わって別れた背後で町の皆さんに「ドンマイ」「お前健気な奴だな(泣)」と言われているみたいですが。

とにかく、私は今日も元気に働いている訳なのです!


「ロゼッタ!これ持ってって!」

「はい!」

「ロゼッタ!お皿下げてもらっていい?」

「了解です!」

くよくよしてても仕方がありません!働きます!


「疲れました~。」 動き過ぎました。

「お疲れロゼッタ。今日はいつになく働いてたね。」

そう言ってキースは水の入ったコップをくれました。有り難いです。

そう伝えると「どういたしまして。」という言葉と一緒に笑顔が返ってきました。

「そうですね。今日は少し気合いを入れ過ぎたかもしれないです。」

「気合い入れるのはいいけど無理しすぎないでね。」

キースはそう言うと私の頭を軽く小突きました。

それに対し、小声で「はい」と告げると軽く笑いました。


キースのことを改めて考えると兄のようでいて、気のおけない友人のようで、キースの側はとても落ち着けます。

異性ではありますがそういったことが全く気にならずに接せられます。

キースも男女関係なく、気のおけない友人として接せられると思っていてくれたら嬉しいです。


そんなことを考えているとユキノとユキヤがやってきて座っている私達の膝に突撃してきます。

「ロゼッタおねえちゃん、キースおにいちゃん。」

「ん?何ですか?」

「あのね、あのね、」「あのね、あのね、」

キースと一緒に笑いかけながら話を促すと二人は今日あったことを話してくれました。

それから私達は30分ぐらいおしゃべりをしたところで二人がうとうとしてきたので、そろそろ寝ようと決め、部屋へ戻ります。

私はいつも通りに双子を寝かし付け、自分の部屋にもどり、布団に入ります。

(今日のような日々が続けばいいのに)

私はそう思いながら意識を手放しました


おはようございます。

今日もいい天気です。

身支度を整え、ユキノとユキヤを起こし、身支度を手伝います。

おかみさんたちに朝の挨拶をし、みんなで朝食を食べます。

相変わらずおかみさんとルカスさんのご飯は美味しいです。

さて、今日も元気に働きましょう!


今日もきびきび働いています。

料理を運び、注文を聞き、テーブルの上を片付け、皿を洗い、お客さんとおしゃべりをしたり、いつも通り働いていました。


夕暮れ時になり、そろそろお店を閉める時間が近づいてきました。

閉店時間が近づくにつれ、お客さんは減り、とうとうトムさんだけになりました。

トムさんも帰り、あともう少しで閉店という時、足音がドアの方からし、振り向きました。

「いらっしゃいま・・・せ・・」


嘘 


「見つけた」


なんで貴方がここに


「探してたんだ。会いたかった。」


私は会いたくなかった。


会いたくなくってでも会いたくって


忘れたくって忘れられなくって


「ロゼ」


忘れようと思っていたのに名前を呼ばれただけで


微笑まれただけでこんなにも・・・


こんなにも胸が苦しい


「ユーリ・・・」


それはこの世で一番愛してる人の名前


ユーリとの突然の再会に私は名前を呼ぶので精一杯で何も考えられず暫くその場で固まっていました。



ようやく出せました!長かったー。

次回からユーリがちゃんと出ます。


お読みいただきありがとうございます。

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