戦闘準備
「で、これからどうするんだ?」
「どうするって?」
「決まってるだろこの子の世話だよ」
「はぁぁぁぁぁ?!!!」
依頼を受けることになった後、日が暮れてきたので後日となった。
「ちょっと待て。俺が世話しろとか言うんじゃないだろうな?」
「決まってるだろー。俺は、このとおりジジイだからのーゴホンゴホン」
ジジイは、大袈裟に咳払いをする。
「こういうときだけ年寄り顔するな!!マスターは?同じくらいの年の娘がいるだろ?!」
マスター(28歳、妻子あり、娘12歳)にシルバークは、助けを求める。しかし、、、
「いや、妻子に最近里帰りされて・・・うわぁぁぁんどうせ俺は酒を作るしか能がないよぉぉぉぉぉ」
マスターは、心に深い傷を負い奥に引っ込んでしまった。マスター、スマン(失笑)。
「じゃあ、他の騎士団員がいじゃないか!!」
そう、騎士団には何百人もの俺のように若い団員がいる。ちなみに俺は、ピッチピチの18歳だ(キリッ。
「い、嫌ですか?私のお世話するの?」
エミリアが涙を溜めながら上目づかいで見てくる。
うつ、そんな目で俺をみるな・・・。
「あーもう、分かったよ!!俺が面倒みるよ!!」
「よし!!」
「おい、今何て言った?」
「ギクッ。な、ナンニモイッテナイヨー。」
シルバークが言った後、ロバートがガッツポーズをする。
「じゃあ、俺は、仕事が残ってるから。そんじゃー」
「あ、おい!!」
ロバートは、話が終わると手を振りながら風のように去っていった。
「さーて、これからどうするかなー」
「どうしましょうか?」
シルバークが頭を傾けて考えるとエミリアも同じようにマネをする。
「あっそうだ。服持ってる?食べたいものとかある?」
「服は、3着程は持っています。夕食は、お任せします。」
「うーん。なら、ちょっと買い物しながら家に行きますかぁ」
「はい。」
「よしなら行くか。マスター、また今度なー」
奥に引きこもったマスターに一言言って店を出る。
「で、エミリアは、今何歳なの?」
「えーと、今は、15歳です。」
「えっ!??俺と3つしか差がないのか・・・。」
「そうですよー。確かに身長が小さいし、胸も小さい・・・アハハ」
確かにエミリアの身長は158cmぐらいだ。
ちなみに俺は、180cmです。恋人募集中です。
エミリアは、肩をおとし目がおかしかった。
これは、禁句だな・・・。
「まあ、女の子は、小さい方が可愛いよ。それに胸も大きいと思うよ」
「ありがとうございます。ですが、慰めは結構です
。しくしく。」
「あはは。それでエミリアは、どこから来たの?まさか、この国出身じゃないよね?」
「違いますよ。私は、海を渡ってきました。西方にあるエルギア王国です。」
聞いたことがある。内戦が起きたことがなく、平和で、裕福な人々が世界人口の7割ほどいる王国らしい。自然が溢れていて、''地上の楽園''と、呼ばれている。
「それって、すごく遠いところじゃないか?!それもひとりでだろ?すごいなー」
「そうですか?ただ、空船できましたが。」
「空船?!!」
''空船''とは、文字通り、空を飛ぶ船だ。
動力は、魔法で、外見は普通の船だ。
「あんな金持ちの乗り物で来たのか・・・尊敬するよ。」
「そんな・・・シルバークさんの方が凄いじゃないですか。剣豪なんですよね!!」
「シルバでいいよ。それに、そんなにすごい事じゃないよ。ただ運が良かっただけだ。」
「だって、魔王を倒せるんですよね!!」
「いや、倒せないよ」
「えっ・・・」
「そんなの他の剣豪でも無理だよ。魔王ってのは、''救世主''じゃなきゃ倒せないんだ。」
''救世主''とは、聖書に載っている勇者のようなものだ。神と同等の力を持ち、人類を救い、魔の者を消し去ってくれる、とされている。
「そうなんですか・・・。でも、シルバさんには、感謝しています。それに絶対に父と母を救いだしてくれるって信じてますから」
エミリアは、俺に微笑んでくれる。
「ああ、俺は、君の願いを叶えてみせるよ。」
「あ、私の事はエミと呼んでくださいね。」
「ああ、分かったよ。」
と、話している市場に着いた。
フリーグ王国イチの市場だ。
そこには、たくさんのお店が並んである。
魚類、肉類、野菜などの食べ物も、衣類や置物などの生活用品だけでなく、武器類も売っている。
「じゃあ、服いいのあったら呼んでよ。俺が払うからさ」
「そんなの悪いですよ。宿泊させてもらうんですから」
「いいのいいの。俺は、王国騎士団長だから、給料ガッポリだからさ。それにここにくるまでお金使ったんだろ。」
「分かりました。それなら、お言葉に甘えて。でも、料理だけは、させてください!!」
「おー、それは嬉しいな」
「はい!!腕によりをかけて作らせていただきます!!」
「そんじゃ、俺は向かいの武器にいるから。」
「はい!!」
エミリアは、服屋へ。
シルバークは、武器屋にそれぞれ向かった。
「えーと、剣は、っと・・・」
シルバークは、悪魔との戦いのために武器を選んでいると、、、。
「あー!!シルバーク、あんた最近店に全然来なかったじゃないの!!」
店の工房からズンズンと走ってくる女性がきた。
「げっ、今日は、店番お前かよ・・・」
「げっ、って何よ。文句ある?」
「ねーよ。てか、親っさんは?」
「今日は、素材集めに行ってるわ。」
「そーか。」
この女性は、クレイ・ウォーカー。
武器屋の一人娘で、歳は、同い年だ。
顔は整っているが性格がアレだからモテない。数少ないシルバークの過去を知る友人だ。
親っさんとは、ジム・ウォーカー。
クレイの親父だ。40代のわりに体つきが凄い。
そこら辺の低級の化け物なら、勝てそうだ。
「ちょっと、依頼受けてさ。その武器を買いに来たんだ。」
「アンタが依頼なんて、久しぶりね。」
「ああ。そんで対悪魔用の剣ないか?」
「そうねー。炎剣とか氷剣とかどう?」
「うーん、イマイチ。」
「チッ、私の自信作だったのに・・・」
「失敗作じゃねーか!!」
「なにおう!!」
「あ、あの剣ってなんだ?」
「あーアレ?アレは、父さんが素材集めに行ったとき、拾ったんだって。」
シルバークは、店の中で紫色で不気味な雰囲気の方を指差すと、クレイは、説明する。
「魂が取られるかもよー。悪魔が使ってたらしい魔剣なんだから!!」
「お前が作ったんじゃないのに、何威張ってんだよ!!そんなのいいから早く貸してくれ。」
ハイハイっと言いながら、クレイが剣を取りに行く。すると、、、。
『我の声が聞こえるか?』
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「きゃっ!??」
シルバークの悲鳴にびっくりにクレイもびっくりする。
「ちょっと、び、び、びっくりするじゃない!!」
「わ、悪ぃ・・・」
「何か喋ったの?」
「いや、なんでもねーよ。」
『我は、魔剣ルーク・・・我をは、覇剣なり。』
「これ、幾らだ!!」
「50000000Gだけど?」
「ほらよ!!」
と、シルバークはポケットから丁度出し、叩きつける。
「ちょっと、買うの?そんなに危ないの?」
「いいから!!」
「アンタがもし、それのせいで死んだら・・・。」
「じゃーな!!!」
「ちょ、ちょっと!!」
魔剣を買うとすぐに出ていってしまった。
「もう、心配してあげてんのに・・・・バカ。」




