140文字小説 その2
「ながく生きてると、いろんな事がありますよね」「そうですねぇ、私も色々ありました」「今年80になるんですが、それはもう大変な時もありました」「私は今年で400歳になります、流れ流れて東洋の果てまで来ました」そういうと男は尖った牙をむき出しにしてニッと笑った
「あなたが勇者という事で、魔王を倒してください。私は魔王に囚われて塔の中に姫としていますので、60時間の内にクリアお願いします」と真剣な顔で言われてしまい、いやいや、僕は魔法使いになりたいんだ、とかなんとか言ってたら「鈍い鈍すぎる」と酒場の主人に笑われた。
ロボットを作り続けて40年。ついに社長もロボットになりました。従業員もすべてロボットです。これからも地球をロボットだけの星にすべく邁進して参ります。
巨大UFOが地球の至る所に現れたのでビックリした。UFOはただ浮いているだけなので、政治家たちがコンタクトを取ろうとすると「うるさい!」と一喝された。動物に興味は無く植物との友好を深めに来たということだ。
ある朝起きると、僕らは植物になっていた。私は桜。私は梅。僕は松になった。俺、キンモクセイとかいうのになったよ。クラスメートがそれぞれの植物について熱心に語る中、教室に入った僕を見て、みんな黙り込んでしまった。なぜなら僕だけ一夏で枯れるヒマワリだったから。