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第1話 椿ノ花ガ 芽生エル前ニ…。

時は 昭和時代 


自分の想いだけでは 恋など叶わない時代…



俺は… 例え どんな時代でも 決して叶わない恋をした…



愛してはいけない人を愛してしまった…。






第1話 椿ノ花ガ 芽生エル前ニ…。



俺は かの有名な神崎財閥(ざいばつ) 社長 神埼 総一朗の一人息子

として この世に生を受けた




生まれた時から 

名声、友情、女、金 全てが

俺の思い通りに動いた…



唯一 思い通りにいかなかったのは

 

結婚相手



親が勝手に決めた 馬鹿で無能な許嫁(いいなずけ)



「蓮一朗様!! ここにいらしたのね!!」



「あぁ…」




毎日 嫌ってほど 家にやってくる

彼女は 神埼財閥と一・二を争う 乙宮財閥令嬢 乙宮 咲 




彼女も 俺と同様に自由で優雅な生活を送ってきた


彼女と俺の違いは


彼女は家柄はいいが 脳みそがない…


年中 恋やら愛情やらで 頭がいっぱいの

ただの馬鹿な女




だから 俺は彼女に対して感情が抱けない


何があっても 愛せない 馬鹿で無能すぎる彼女を


愛せる気がしない



だが父上には逆らえない…

渋々思ってもいない 愛の言葉を 彼女に囁く



吐き気と戦いながら…。



「蓮一朗様は 咲の事 好きですか?」



頬を紅く染めながら 聞いてくる。


こんな質問自分が 無能とわかっていて聞いてるのか?

いや わかっている訳がないか  ただの馬鹿なんだから…



俺は 作り笑いをしながら 

「愛してますよ」



と気持ちの悪い単語を 呪文のように唱えた。





「嬉しいですわ!!咲も、蓮一朗様を愛してます!!」

気が狂ったような甲高い声で叫ぶ彼女





一緒にいると本当に気が狂いそうだ…。





この時の俺は 自分しか愛してなかった

自分以外の人を愛する方法を知らなかった


知るつもりもなかった。



『愛』という漢字は書けても

『愛』の意味をわかっていなかった。










カノジョに 出会うまでは…








>椿ノ花ガ 散ル頃ニ…。





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