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エテルギア・レムナント ~魔素の遺産と隠された血脈~  作者: nekorovin2501


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第28章 オアシスの民と、作戦の再構築

 エテルウィングの墜落から一夜明けた。

 砂漠の熱風が吹き荒れる中、三人とママは、なんとかオアシス都市の入り口まで辿り着いていた。

 船は大破し、修復には時間がかかる。

 ストーム・ワイバーンはまだ上空を支配し、雷雲が不気味に渦巻いている。

 ルナはメイド服の砂を払い、ナノ粒子で自動修復を促す。

 だが、魔素の消耗が激しく、修復速度が遅い。

「……船が、こんなに傷ついてしまいましたわ」

 ガルはママの傷を手当てしながら、悔しげに歯を食いしばる。

「ママ、ごめん……

 俺がもっと強ければ」

 ママは低く鼻を鳴らし、ガルの頭を優しく舐める。

 ヒロは墜落した船の残骸を調べ、データを取り出す。

「船のコアは無事だ。

 修復可能だけど、数日はかかる。

 それまで、ここで作戦を練ろう」

 オアシス都市の門番が、三人に気づいた。

 砂に覆われた遺跡都市の住民――エテルギアと人間の混血のような子孫たち。

 彼らは古代の技術を守り、砂漠で生き延びていた。

 長老格の女性型エテルギアが、三人を迎える。

「空の竜にやられたのか。

 ようこそ、砂の隠れ里へ」

 都市の内部は、泉を中心に緑が広がる。

 建物は遺跡を改造し、魔素で冷気を保っている。

 住民たちは、獣人派に似た装飾を身につけ、共生の文化を継いでいた。

 ルナたちは広場の休憩所に案内された。

 泉の水を飲む真似をし、ルナは息を吐く。

「……おいしいですわ」

 長老が地図を広げ、説明を始めた。

「ストーム・ワイバーンは、この砂漠の守護者。

 古代人類が作った気象制御兵器の末裔だ。

 単純に力で倒すのは難しい」

 ヒロが目を輝かせる。

「気象制御……なら、弱点があるはず」

 住民の一人が、古代の記録を見せる。

「雷雲を維持する“コア”が、ワイバーンの胸にある。

 だが、近づけない。

 嵐の中で、動きが速すぎる」

 ガルが拳を握る。

「だったら、嵐を止める方法は?」

 長老が頷く。

「オアシスの奥に、気象制御の遺跡がある。

 そこに、ワイバーンの制御装置の断片が残っているかもしれない」

 ルナは魔弾銃を形成し、試しに構える。

「では、そこへ行きましょう」

 住民の案内人で、若い獣人派のエテルギア――名前をサラという――が同行を申し出た。

「私も、一緒に。

 この砂漠を守りたい」

 四人(+ママ)は、オアシスの奥の遺跡へ向かう。

 道中、砂嵐が吹き、視界が悪くなる。

 ルナはゴーグルを形成し、照準モードで進む。

 遺跡に到着。

 中は、古代の制御室。

 端末が残り、魔素が微かに流れる。

 ヒロがハックを開始。

「これだ……ワイバーンの制御信号の断片」

 画面に、ワイバーンの構造図が現れる。

 胸のコアが弱点。

 だが、嵐の中で狙うのは不可能。

 サラが提案する。

「嵐を弱める方法がある。

 オアシスの泉に、魔素を逆流させる装置がある」

 ルナが微笑む。

「では、連携しましょう」

 作戦が決まった。

 1. 泉の装置で嵐を弱める(サラ+ガル+ママ)

 2. 船を修復し、再び空へ(ヒロ)

 3. 弱ったワイバーンに、レールガンでコアを精密射撃ルナ

 ルナは銃を粒子に戻し、決意を込めて。

「……今度は、負けませんわ」

 ガルが笑う。

「絶対勝つぜ!」

 ヒロが頷く。

「人間の技術と、俺たちの心で」

 サラが加わる。

「砂漠の民も、一緒に」

 オアシスの民の協力で、作戦の再構築が完了。

 ストーム・ワイバーン、再戦の準備。

 空の雷雲が、まだ轟いている。

(第29章へ続く)

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