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エテルギア・レムナント ~魔素の遺産と隠された血脈~  作者: nekorovin2501


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第27章 ストーム・ワイバーンと、嵐の空中戦

砂漠のオアシス上空で、突然の雷雲が世界を覆った。

 ストーム・ワイバーン――雷を纏った伝説の飛竜。

 翼長数百メートル、鱗に青白い稲妻が走り、咆哮一つで嵐を呼び起こす。

 その巨体が、エテルウィングを覆い隠す影を落とす。

 船が激しく揺れた。

 ルナは甲板に駆け出し、風にスカートをなびかせながら魔弾銃を形成。

 ナノ粒子が集まり、長大なレールガンが肩に現れる。

 同時に顔面にゴーグルが展開、リボン付きのフレームが青く輝く。

「対空モード、展開しますわ!」

 ガルは毛皮服を強化モードに変え、ママと共に甲板に立つ。

「ママ、準備しろ!」

 ヒロは操縦室から船の回路をハック、シールドを張る。

「みんな、しっかり掴まって! 回避機動に入る!」

 ワイバーンが最初の攻撃を仕掛けた。

 翼を一振り、雷雲から無数の稲妻が船に落ちる。

 ヒロのシールドが光り、雷を弾くが、船体が大きく傾く。

 ルナはレールガンを構え、ゴーグルで弱点をロックオン。

「雷属性、チャージ……発射!」

 ビュン!!

 超高速の雷貫通弾が、ワイバーンの翼を掠める。

 鱗が弾け、わずかに血が飛び散る。

 だが、ワイバーンは怒りの咆哮を上げ、突進してきた。

 巨体が船をかすめ、風圧だけで甲板がひび割れる。

 ガルはママに乗り、飛び出す。

「ママ、行けー!」

 ママが空中に跳躍、ワイバーンの尾に噛みつく。

 ガルは爪を雷属性に変え、翼に切り込む。

「くらえ!」

 ワイバーンが振り払い、ママが船に戻される。

 ルナは二丁モードに切り替え、連射。

「炎弾と氷弾、交互に!」

 ドドドン!

 炎で鱗を焼くが、ワイバーンは雷雲を纏って再生する。

 ヒロが叫ぶ。

「船の魔素が限界! もう一撃食らったら墜落だ!」

 ワイバーンが最大の攻撃を準備。

 口内に巨大な雷球を溜め、船に向かって吐き出す。

 ルナはフルチャージを試みる。

「全属性チャージ……!」

 だが、時間がない。

 雷球が直撃。

 シールドが破られ、船が大爆発を起こす。

 甲板が吹き飛び、三人とママが空中に投げ出される。

 ルナは銃を粒子に戻し、ナノ服で風を緩和。

 ガルはママに掴まり、ヒロはスーツを翼状に変形させて滑空。

 船は煙を上げながら、砂漠に墜落。

 ワイバーンは勝利の咆哮を上げ、空へ戻る。

 三人は砂の上に落ち、動けなくなる。

 ルナは砂に顔を埋め、悔しげに拳を握った。

「……負けましたわ」

 ガルがママの傷を心配し、呟く。

「ママが……こんなに傷ついたの、初めてだ」

 ヒロは空を見上げ、苦く笑う。

「強すぎる。

 作戦、練り直さないと」

 エテルウィングは大破。

 船体は砂に埋まり、修復不能の損傷。

 三人は近くのオアシス都市へ、徒歩で撤退を決意。

 ワイバーンはまだ空を支配している。

 初めての敗北。

 だが、それが新たな成長の始まりだった。

 オアシス都市で、作戦を練り直す。

 ストーム・ワイバーン、再戦の時。

(第28章へ続く)

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