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幼馴染の天才放浪魔法使いは、必ず私の元に帰ってくる  作者:


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エピローグ 二十年後②

本日二話目の更新です。

先に『エピローグ 二十年後①』をお読みください。

ーーカティアとレイヴンの部屋。窓の外には静かな夜が広がっている。カティアとレイヴンは向かい合って座り、テーブルの上には娘のリリスが持ち帰ったワイバーンの牙が無造作に置かれている。

レイヴンは腕を組み、不機嫌そうにため息をついた。対照的にカティアは微笑んで、手元のティーカップを揺らしている。


カティア「またやったわね、リリス。ワイバーンを倒してくるなんて、さすが私たちの娘ってところかしら」


レイヴン「……褒める気にはなれねぇな」


カティア「あら、ワイバーンよ? 十四歳にしてこんな強さなんて、普通に考えてすごいことじゃない?」


レイヴン「いや、それはそうなんだけどな……問題は、俺たちに何の相談もなしに危険な場所に突っ込んでいくことだろ」


カティア「まぁ、それは確かにね」


レイヴン「『その日のうちに帰る』って約束は確かに守ってるが、それだけで何でもアリになったわけじゃないはずだぞ」


カティア「でも、リリスはちゃんと約束通り帰ってきてるわよ? 昔のあなたと違って」


レイヴン「うっ……だ、だからって、ワイバーンを狩りに行くか!? 普通の親なら卒倒するぞ」


カティア「私たち、普通の親じゃないでしょ?」


レイヴン「……まぁな」


カティア(こういうときのレイヴは、本当に父親らしい顔をするのよね)


カティア「でも、正直なところ、私たちの子どもなんだから、これくらいのことは想定していたんじゃない?」


レイヴン「……まぁ、否定はしねぇよ。ただ、想定以上に強くなってるってのが問題だ」


カティア「あら、レイヴ。自分より強くなりそうで焦ってるんじゃない?」


レイヴン「そんなわけあるか!」


カティア「ふふっ、冗談よ」


レイヴン「……本当に冗談か? ……でもさ、あいつ、どうする気なんだろうな」


カティア「どうする気って?」


レイヴン「このままいけば、近いうちに王国最強の冒険者になっちまうぞ?」


カティア「いいじゃない、《天哭の魔導士・レイヴン》と《黄金の女帝・カティア》の子どもが何て呼ばれるようになるのか、楽しみね」


レイヴン「お前、もうちょっと親として心配しろよ。あと、その名前恥ずかしすぎる……!」


カティア「心配してるわよ? だからこそ、『ちゃんと毎日帰ってくる』って約束を守らせることが大事なの」


レイヴン「……まあ、それはそうか」


カティア「リリスは自由に生きることを望んでいるわ。だったら、私たちはそれを見守るしかないでしょ?」


レイヴン「見守るって言ってもな……本当にそれでいいのか?」


カティア「ええ、いいのよ。私たちが築いてきたものを、子供たちが自由に使って、自由に生きる。これほど幸せなことってないわ」


レイヴン「……ったく、お前は本当に肝が据わってるな」


カティア「あなたが心配性なだけよ」


レイヴン「お前が楽観的すぎるんだよ……」


カティア(それでも、レイヴのそういうところが好きなのよね)


レイヴン「……まあ、なんだかんだで、あいつが強くなっていくのを見るのは嫌いじゃないけどな」


カティア「ふふっ、素直じゃないわね」


レイヴン「うるせぇ」


カティア「でも、こうして家族が増えて、みんながそれぞれ自分の好きな道を突き詰めて、自由に生きている姿を見るのって……素敵だと思わない?」


レイヴン「……まぁな」


カティア「きっとこれからも、楽しい冒険がたくさんあるわよ」


レイヴン「……そうだな」


ーーレイヴンが小さく笑った。その表情には、確かな誇りと安心が滲んでいた。最強家族の冒険は、これからも続いていくーー。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


次話『エピローグ 二十年後③』

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