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分かれ道 目印は無い 赤い花

どうも、コーフィーブラウンです。


どうか楽しんでください。

ガランガラン 石造りの床にガラスの花瓶が転がる。

兄が好きだったバラは無く、大好きな彼も帰ってくることは無かった。


ダン! ダアン!

魔物の死体の影にもたれながら、必死に魔法をかけ続けるオルト。

「ハア・・ハア・・」

あの人間は・・何者なんだ?


「い!・・おい!起きろ!」 目を覚ますと、カビラがいた。

そうか、ここは家じゃなかった。

「オルト!敵襲だ!はやくこれを着ろ!」

装備を渡され、受け取ってつけていく。

ふと気づいた。

「先生は?」 すると少し顔をしかめて、 「・・テントの中だ。」

怖い訳じゃない。 ただ、「僕らだけで、いいのか?」

「ああ。先生じゃぶっちゃけ、足手まといだ。落ち着いてから起こせばいい。」

一理ある。 いくら教官といっても人間だ。

ここを離れなければいい話。

カビラに賛成した僕は、その周辺で交戦していた。

ちゃんと離れないように、ちゃんと気をつけながら。

ザっ 一人を追って角を曲がると、そこに5人の敵兵がいた。


これまでの敵と違うのは一目瞭然。

服のデザイン、大きい剣や杖、鎧などの装備、そして。

「でたな!魔人!ファイヤーソード!」 ボアッ

「いきますっ!アクセラレート(身体強化)!」

パアアン

父はいつも言っていた。

「ヒトは弱い。弱いから群れる。群れるから弱い。」 と口に出すオルト。

それを聞いた人間たちはカチンときて、

「うおおおおおッ!」 ダッ

真っすぐな殺意。 挑発のせいか? 中級生でもその動きはしない。

冷静にかわして、剣を振るう。

「なっ」 ガイン! 大きな盾を持った男が防ぐ。

「ガイス!」 「勝手にさきさきいくな!勇者!」

なるほど、これは弱い。

ー中級風魔法 カマイタチー

兄が好きだったバラは無く、大好きな彼も帰ってくることは無かった。

数日後、ある程度回復した父は僕と姉を呼んで、もうすでに元に戻るはずないのにもかかわらず、僕らの前で泣きながら話した。

僕は父の涙に驚くだけだったけど、姉は彼をずっと食いしばりながら、うるんだ目でにらみつけていた。

部屋を出た後、「お前のせいだろっ・・」 と間近の僕にもギリギリ聞こえるぐらいの声で言うと、ガン!

と廊下の棚を蹴った。

棚上の花瓶が倒れ落ちて、欠けてしまった。

慌てた家政婦さんがタオルと袋をもって駆け寄る。

「オルト様!お怪我は?」 「っ! だ、大丈夫だよ。」

花瓶から外れたヒヤシンスが無様に花を床に散らしている。

座り込んで小さく青い花を一つ、拾い上げる。


ダン! ダアン!

魔物の死体の影にもたれながら、必死に魔法をかけ続けるオルト。

「ハア・・ハア・・」

あの人間は・・何者なんだ?


「い!・・おい!起きろ!」 目を覚ますと、カビラがいた。

そうか、ここは家じゃなかった。

「オルト!敵襲だ!はやくこれを着ろ!」

装備を渡され、受け取ってつけていく。

ふと気づいた。

「先生は?」 すると少し顔をしかめて、 「・・テントの中だ。」

怖い訳じゃない。 ただ、「僕らだけで、いいのか?」

「ああ。先生じゃぶっちゃけ、足手まといだ。落ち着いてから起こせばいい。」

一理ある。 いくら教官といっても人間だ。

ここを離れなければいい話。

カビラに賛成した僕は、その周辺で交戦していた。

ちゃんと離れないように、ちゃんと気をつけながら。

ザっ 一人を追って角を曲がると、そこに5人の敵兵がいた。


これまでの敵と違うのは一目瞭然。

服のデザイン、大きい剣や杖、鎧などの装備、そして。

「でたな!魔人!ファイヤーソード!」 ボアッ

「いきますっ!アクセラレート(身体強化)!」

パアアン

父はいつも言っていた。

「ヒトは弱い。弱いから群れる。群れるから弱い。」 と口に出すオルト。

それを聞いた人間たちはカチンときて、

「うおおおおおッ!」 ダッ

真っすぐな殺意。 挑発のせいか? 中級生でもその動きはしない。

冷静にかわして、剣を振るう。

「なっ」 ガイン! 大きな盾を持った男が防ぐ。

「ガイス!」 「勝手にさきさきいくな!勇者!」

なるほど、これは弱い。

ー中級風魔法 カマイタチー 

魔法陣が二人の地面に現れ、ブオオオッ! と鋭い風が巻き上がった。

よし、あと三人・・あれ?

そこには五人。さっきの二人が一瞬で向こうに? いくら身体強化されているk・・

グシュッ・・ 「・・カハッ」

赤黒い(バーガンディーな)少年がオルトの腹を右手でえぐり取る。


これは、転移ー

すかさずオルトが剣を構えると、

「ウィンドミル!」 うぐっ

暴風がオルトの剣を吹き飛ばした。

「あなたみたいにかっこいい技もいいですけど、極めればどんな簡単な魔法も強いんですよ!」

眼鏡の少年が聞いても無いのに何か言ってきた。

「よっしゃ!これでー終わりだっ!」

勇者が一気に駆け寄って、とびかかる。


ー初級水魔法 バブルー

ポン! 大きな泡一つが勇者を包む。

勇者は慌てて剣を泡に振るが中々割れない。

「オビラ・・」 「オルト。こういうのは他に任せよう。」


そして、

ごめんなさい。姉ちゃん、父さん、母さん。

だめだ・・・血が止まらない。

魔力も、どんどん漏れ出てる。

「うぐっ・・」 先生。覚えてるのかな。

僕ら実はずっと昔に会ってたんだよ。

父さんの部屋で見た、一枚の写真。

副社長と、僕の父さんが、それぞれ一人の赤ん坊を抱えて笑っていた。

隣には少し大きい兄と幼い姉、そして在りし日の母。

副社長の方には角の生えていない女性と、赤ん坊。

どうしてこんなに年の差が生まれたかはわかんないけど、一目会ったら分かった。

「あ・・」

もうすぐで、十七歳だったのに。


ズバアアアン!

「お主がリクとか?まあ、お似合いではあるか。」

死体を破って現れたのは吸血鬼の少女のルナ。

その時、「オルト君!」 思わず目を見開くオルト。

リクとオビラが走ってくる。

「よかった・・」 涙ぐんでいるリク。 それを見て少し驚いたオルト。

「ヒール・・・あれ?ヒール・・」 何度も魔法を起こすリク。

「無駄よ。リク。その傷、呪いがかけられてる。」 「えへ?」意味が分からないというリク。

「魔王の子。それ、勇者にやられたんでしょ。」

首をかしげるオルト。 「いや、これは勇者。しかも頭の切れる方のね。」

その時、ドドドドドドッ!

その瞬間にルナは鎌を出して、ギイイイイン! 

さっきのバーガンディーの少年とぶつかり合うルナ。

その後ろを、

「そうだ!離すなよルナ!」 ブン!

ブラックナイトのダイスが振り下ろした大剣を左腕で受けるも、ダメージを受ける少年。

ルナは気づいた。 こ奴のガントレット、もしかして。

「結構。」 ルナの背からじんわりと現れるスカルのユズリハ。

それに気づかず少年はその間合いに入る。

「だめ!ユズ!」 ビクッ 止まる侍。

気づいた少年は侍の横を抜け、逃げるふりをして振り返り、侍の背から魔石をえぐり壊した。

「不覚・・!」 しかし、その時ユズリハの懐から多彩に光る石が飛び出て散らばったと同時に、

「ルナ。お主の考えは分かるが、結構だ。」

ズバアアアン! 少年は、華麗に赤い花を咲かせて地に倒れた。


本作品を呼んでいただきありがとうございます。


夏休みなのでなるべく毎日に近い投稿頑張ります!


次回も応援お願いします。

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