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名もなき魔王、伝記に登場なき配下

どうも、コーフィー・ブラウンです。


今回は難しいかもしれないです。


どうか楽しんでください。

教官室にて、「リク。社長が読んでいる。17時に向かえ。」

そう言ったヨシルさんは書類に目を通すままで、何も応えてくれない。


主塔に入り、ただひたすらに階段を上がっていく。

「リク様、ご苦労様です。突然で申し訳ございません。」

「あ、いえ。そんなことは。」

「こちらへ、魔王様がいらっしゃいます。」

そういわれ、扉の前に立つと。

ギギギギイイイイ・・・ とひとりでに開く。

遠く、見えるはあの姿。

コオン、コオン、コオン。 数歩、そのたびに響く。

「お呼びでしょうか。」 我ながら似つかわしくない言葉使いだ。

「少し話がしたかったのだ。座ってくれ。」 「失礼します。」

黒い革の豪勢な椅子に座って互いに向かい合う。

でっかいなー。このお方は。

イスのサイズにぴったりな魔王と、あと三人は座れそうな余裕があるリク。

「最近はどうだ?」 それ個人懇談のあまった時間で先生が聞くやつだろ。

「少し、この世界のことが分かってきた気がします。」

「よい。聞きたいことは山ほどあるだろうがな。それはこの先でだ。

ここからは私の質問に答えてほしい。」 「はい。」 ドキドキ

「勇者を一人、落としたようだな。よくやった。」

「?はい。その言い方だと、他にもいるんですね。それに正直彼は勇者といえる強さではないと感じました。」

「ああ。その通り。勇者は他にもいて、全員が私を狙いに来る。

この間のやつもれっきとしたその一人だが、あれはまだ若かったようだ。」

「・・恐らく、私のイメージの勇者と相当のズレを感じます。」

「地政学で学んだ勇者のことだろう?昔は鑑定機なるものを奴ら(人間)はまだ持っていなかった。

だからそれぞれの国王がたった一人を定め、任命した。

選ばれた者の中には、全くもって才能を持ち合わせていない奴らがごろごろいた。

しかし、・・・。」

魔王の顔がどんどん暗くなっていくのが分かった。

「い、嫌なら次の話題に。」

「話す、お前は知っておくべきだ。我らの敗因を。あの時の状況を。」


「ある日、私は尊い命を授かった。男の子だった。

私にとてもよく似ていた。父が特にかわいがっていた。もちろん父は先代の魔王。君の父さんが仕えていた方だ。

彼は、殺された。私の息子に。

君の父さんは、殺された。私の息子に。」 「っ・・・。」

「君の父さん、コープは、この国に三つの革命をもたらした。

一つは魔界の革命。 聞いただろう?厄災を12の依代へ分け、永劫の安定を得た。

もう一つは政治革命。 かつては血族ごとで結んでいたが、部門という仕組みをつくったことで、それぞれの対立を抑えることに成功した。

最期は、技術革命。彼は選りすぐりのメンバー達とともにいくつもの発明をした。

魔力電池、輸送装置、魔力家電。コープはすごい奴だった。そして、鑑定機を完成させた。」

「えっ」

「でもその技術と先代魔王の命は、勇者に奪われたんだ。

勇者の名前は、カリフ・エラ・オロチ。私の長男、オルトの兄・・・」


「すまない・・・。全部私だ。全て私なんだ。」


いつの間にか立ち上がって話していた彼は、地に手を付け首を垂れていた。

驚いた。もう何に驚いているのかもわからない。


「大丈夫ですから、まおうさm」

「何が大丈夫なんだ!?それが人間の手に渡ったその時、毎日のように勇者と呼ばれ、その名にふさわしき力がこの国の根幹を揺るがすんだぞ!コープや我らはすべてを駆使し、総力に総力を注いで戦った。

奴らもただ勇者を派遣するどころか、軍をも出すようになった。

殺された同胞達は、奴らの装備となってもう一度出会うことになった。

私の息子、オルトは元々あった魔王の素質が制限されるという痛恨の呪いを受けた。

そんな最中で、コープは奴らに会心の一撃を与えたのだ。

彼は数十人の勇者、数万人の魂を葬り去った。自らの命と引き換えに。

そのおかげで、今日までこの国は原型をとどめれている。

すまない。君を責める気は一切ないんだ。期待している。それだけだ。」

カッカッカッ・・ 去ってゆく魔王。


ああ、思っていた以上に厳しいみたい。

もう、どうしてこう。

きっともう・・・絶望だ。

本作品を読んでいただきありがとうございます。


次回も応援お願いします。

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