表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンデッド転生〜悲運の死を遂げた王国の兵士は進化を重ねて最強に至る  作者: 城之内
第一章 聖剣姫救出編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/67

第28話



 ザガンを始末して、数日が経った。


 最近、ノルは忙しい。

 デイドラの配下である竜牙兵(スパルトイ)が隊列を組み、闇骸馬(ナイトメア・ホース)に荷車を引かせて王都へやってくる。


 王都以外の街で殺した人々の死体を荷車に積んで運んでくるのだ。


 だからノルは毎日のようにアンデッドを作り続けている。


 その間、アシルは地下牢にいる者達の世話を焼いていた。


 人間たちの事など、魔王軍の面々は誰も気にしていない。

 その扱いが明らかに餌に対するものではないとしても、誰も見に来る事はないので疑問は抱かれない。


「……あ、ありがとう、屍鬼(グール)さん……」


「……れ、礼なんて言わなくていいの。信用してはダメよッ」


「……で、でも、屍鬼(グール)さんは一回も私たちを連れて行かないよ?」


 ヘレナと共にザガンに血を吸い尽くされそうだった少女のアシルに対する認識が変わり始めているようだった。


 毎日、食料と身を清める用に桶に入った湯、それから退屈に思わないように城にある書庫から本等を運んだ甲斐があった。


 とは言え、他の貴族の女性たちには純粋な善意からとる行動も不気味に映るらしく、信用されている様子はない。

 それはヘレナも同じだった。


 ノルとの共同部屋に帰ってくると、彼女はベッドの上でねそべりながら読んでいた本を枕の下に隠し、すぐに起き上がって睨んでくる。


「……つ、ついにわたくしを食べる時が来たのですか」


「……違う。また少し出てくる。俺かノルが帰ってくるまでは部屋のどこかに隠れているんだ」


「……」


 ヘレナは何か言いたげな表情のまま俯いた。

 しばらく待ったが、何か言う気配はない。


 無言のまま掛け布団を頭まですっぱりと被ったのを見て、アシルは部屋を出る。


 腰に巻いたベルトに、新しい武器である吸命剣パンドラを下げるのを忘れずに。


「……引き渡しは終わったか」


 城の廊下にある窓から外を覗くと、そこではデイドラの配下達――総勢十名程の身体中に突起が生えている骸骨兵、竜牙兵(スパルトイ)たちが何頭もの闇骸馬(ナイトメア・ホース)と共に跳ね橋を渡って帰るところだった。

 

 王都周辺にある二つの街を滅ぼし、住民全てを皆殺しにしただけあって、死体の数は一回では運びきれない。


 最近は毎日のように運んでくる。


 しかしもう死体の追加は必要なかった。既にノルが生み出したアンデッドのほうが、アシュトンが生み出したアンデッドの数を上回っている。


 このままアンデッドを作り続け、いざ反旗を翻すときにノルの魔力が万全じゃないほうが問題だ。


(丁度良い……アシュトンに挑むにはもう少しレベルを上げておきたいところだしな)


 存在力を吸収するうえで、次の獲物はあの竜牙兵(スパルトイ)たちに決める。吸命剣の試し切りにも丁度良い。


 ちなみにアシルの現在のステータスは、




名前 アシル 

種族:屍鬼人(アドバンス・グール)

Lv31(17305/203860)

中位職能(クラス)剣士ソードマン

Lv27(750/30400)


体力:B

攻撃:B

守備:B

敏捷:C

魔力:C

魔攻:C

魔防:D

固有技能(オリジン・スキル)

解析(アナライズ)

魔物技能(モンスター・スキル)

生気吸収(ライフ・エナジー)

血炎化(ブラッド・フレイム)

職技能クラス・スキル

・闘気斬

・闘風刃


進化解放条件:レベル50

上位職能(クラス)解放条件:レベル40




 生前、超えられなかったレベル30の壁は、種族レベルのほうは呆気なく超えた。


 雑魚だったとはいえ、中位アンデッドである屍鬼(グール)を二体、その進化した個体である下位吸血鬼レッサー・ヴァンパイアを仕留めただけあって著しく伸びている。


 ただいずれも剣を使わず、闘気のみの使用だったので職能(クラス)レベルは1しか伸びていない。


 ステータスを確認し終えたアシルは人知れず王城から姿を消した。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ