少し肌寒くなる頃は
いや、とくに当時なんかあったわけじゃないですけど。
少し肌寒くなる頃は 癖のある黒髪が蘇る
三年越しの追憶は 愛しくも戸惑うばかりさ
別れはまるで雨のように
いずれ二人に降りそそぐ見込みだった
遅かれ早かれではかるのも違う
未練と呼ぶにはあまりに穏やかすぎる この胸の内を
想い出の虜になるほど馬鹿げたことはないね
想い出の枷を千切るほど愚かなこともないね
想い出のドアを叩くほどみじめなことはないね
想い出の窓を塞ぐほどあきれたこともないね
少し肌寒くなる頃は 棘のある唇が恋しくて
新しい出逢い重ねれば 埋もれてしまうはずなのに
紅く染まる夕日のように
闇にのまれていくこともわかってたよ
少しでも永く そう望んでいた
昔話にはあまりに鮮烈すぎる 在りし日の僕は
想い出の檻に籠るほど馬鹿げたことはないね
想い出の鍵を失くすほど愚かなこともないね
想い出の墓を荒らすほどみじめなことはないね
想い出の声を殺すほどあきれたこともないね
なんかあったのかな?ってかんじの詩ですね(笑)
ほんと、寂しいくらいなんもないんですが。