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幕間 とある魔王の手記

 デュリックが家を出て早一週間が経過した。


 教団に関わる事件を一つ、解決したようだ。奴らは非常に狡猾である。羽虫と言えど、迷惑この上ないことに違いはない。

 流石は我が息子と言ったところだろうか。


 仲間と呼べる者らと共に、こちらへ向かっているという情報も得た。

 今のところ、全ては計画通りに進んでいると言っていい。


 しかし一点、気がかりなことがある。

 選定の翌日、王国の方面から神通力が観測されたのだ。選定当日ではなく、選定の翌日に、である。


 教団の仕業か、はたまた奴による干渉か……?

 いずれにせよ、警戒は強めるべきである。


 そういえば、数日前からネリスの姿が見えぬ。奴のことだ、また何かしら企んでいるに違いない。

 心配ではあるが、今はどうにも手が回らぬ状況である。


 これはいつものことであるが、どうも五将会集(サンクデモネ)は統率が取れていない。

 能力及び将来性を考慮して重用してはいるが、これが魔族にとって吉と出るか、凶と出るか、我にも分からぬ。


 奴との因縁の戦いも近い。


 全ては魔族のため。全ては世界のため。

 平和の礎となろうではないか。


 例の剣が緩衝材としてうまく機能することに期待するばかりである。


                    ――マレディレント・S・デンハイト


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