神々とステータス
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その夜、ライリーさんが訪れてきた。
「雄成さん、少しいいですか?」
そう言ってライリーさんは入ってきた。
でも、少し違和感を感じた。
歩き方や表情が硬いのだ。
「ライリーさん……ですか?」
と、聞いてみると
「ほう、この距離で違いが分かったのか。」
と言った瞬間雰囲気が全く変わった。
そばにいるだけで圧倒される感覚がある。
「だ…れですか?」
そう聞くと
「妾はテンショウ神である。この国の守護神の1柱である。」
「しゅ、守護神?」
「ああ、各国2柱の神がいてこの国は妾とヘラがいる。」
そこから、神についていろいろと教えてもらった。
各国2柱いる神は人々に加護を与える。
その加護を得たあとに魔物を倒すと加護力と言うものが上がるらしい。
まあ、元の世界のゲームのレベルみたいな物だろう。
「そして、妾は1人1人自分で選んだ者しか加護は与えん。そのうちの1人がライリーじゃ。妾の加護を与える者同士は惹かれやすいからな。好意的じゃったろう。」
だからか…。ライリーがあんなに親密的だったのは。
「そして、妾が加護を与える者は覚醒の血を感じる者相手だ。ライリーは先祖に勇者がおる。そなたは出身はこの世界では無いのだろう?勇者が血縁におらぬか?」
そう聞かれた。
「はい、居ますよ。先祖が勇者です。」
「ほう、やはりか。まあ、居なくとも血を感じるから加護は与えるからな。」
そして、頭に手を乗せられ
「ほいっ」
と言われた。
「終わったぞ。ステータスと言えばカードが出てくる。それで職と属性は確認できるぞ。」
「ステータス。」
そう唱えると左手首からカードが出てきた。
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名前:岸 雄成
職業:英雄の卵
属性:時空・■■
加護:テンショウ神
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と書いてあるものが出てきた。
「色々と……まあいいだろう。」
そう言って去ろうとしたので
「どういうことですか、これ。」
と、手首を掴んだ。
「そのままの意味じゃろうて。ワシには分からん。ただ、時空属性が騒がれることだけは分かるぞ。なんせ、この世界の伝説の勇者の属性だからな。心の準備をしておいた方が良いぞ。」
それだけ言って去って行った。
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「岸…か、あやつの名前と同じだな…」
テンショウ神がそう言った言葉は闇の中に沈んでいった。
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そして、次の日の朝
ライリーさんがみんなを集めて
「今日はヘラ神の加護をもらいに行きます。」
そう言った。
「ライリー、テンショウ神の加護を昨日の夜もらったんだけど……」
というとすごい驚いて
「えっ!!そうなんですか!?で、では先に国王様に報告にいきましょう。」
そう言って急いで向かって行った。
そして、テンショウ神に加護をもらった雄成の事が城に報告がいくと大騒ぎになった。
それだけで、騒ぎでとても騒々しかったのに属性が時空というだけでまたさらに騒がしくなってしまいヘラ神のところに行けたのは夕方ごろだった。
「ヘラ様、転生人と思われる方達をお連れしました。」
そう言ってライリーさんが案内してくれた先には昨日のテンショウ神のような存在感を感じた。
「そなたたちが転生人か。ふむ。頭を出せ。」
そう言われて夜霧たちは頭を少し前に出した。
すると、テンショウ神にやられた頭に手を乗せるようなこともなく
「終わったぞ。ステータスの見方はそのテンショウ神の子らに聞けば良い。」
そう言って去って行った。
そのあと、4人のステータスを確認するとこのような感じだった。
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名前:前田 美緒
職業:回復術師
属性:聖・水
加護:ヘラ神の加護
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名前:椎崎 一歩
職業:剣士
属性:火
加護:ヘラ神の加護
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名前:風間 克樹
職業:格闘家
属性:無し
加護:ヘラ神の加護
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名前:川津 夜霧
職業:暗殺者
属性:風
加護:ヘラ神の加護
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だった。
属性がないというのは2つあると同じくらい位は珍しく他の属性より身体能力がアップしやすいというものらしい。
その無属性より注目されたのが聖属性だった。
回復に特化したもので時空属性ほどではないいがとても貴重な属性だったからだ。
そして、職業の鑑定を受けることにはなったが4人の職業は特に特徴はなかった。
回復術師:回復魔法の威力が2倍になる。
剣士:剣の才能があるものにあたえられる。剣の熟練が早い。
格闘家:拳の攻撃の際に相手の防御力を一定無視。
暗殺者:影が薄くなり、意識外からの攻撃の際属性、攻撃が加わる。
というものだった。
その中で雄成のものに関しては
英雄の卵:いつか試練が来る。それを乗り越えれば英雄となれるであろう。
と書いてあった。
そして、次の日からある程度この世界で生きていけるようにということで魔物退治の参加させてくれることとなった。