転生、男の子なら一回くらいヒーローに憧れますよね?
「⁂¿-+.☉●☆壱〇♰▼?」
「‘@α甒嬶霞娜ん輭騨β?」
「⋓Ⓚ科慧伽ー!」「圍㋱葦乂攞螺ー!」「☉、たィ廳!」
オン?なんだなんだぁ?にゅう?武装した男か?いや、フードを深くかぶってるせいでどっちかわからんな・・・。
でも、よくわからん状況だがこいつらに一人の女の人が襲われてるのは、良く見えるな。
だがなぜこいつら俺を見て・・・・。
ウグッッッ。グヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴああああああああ!頭がまたあああああああああ痛いいいいいい!
はあはあはあ。
うん、なるほどなるほど。確かに転生してまずは自分の体をチェックしておくべきだったな。
そう思いながら見下ろした目線の先には・・・。
はあ。神様俺なんかしましたか?
犬となった俺の体の一部の足が見えた。
さっきの頭痛とともに分かったがこいつ主があの女の子でらしい。
で、あいつらについてだが。森を歩いているこいつと主を襲ってきたのがこいつ等らしいな。
才能使えるかな?そんなことを考えながら俺は、その女の子に近づいていく。
「し、死ねー!!」
フード野郎の一人がナイフを思いきり振り上げながら近づいてきたがそれじゃあだめだ。
そこで俺は、ガシ!とナイフを受け止めごめんなさい嘘つきました。
「ふあぁぁ!?痛いいいいいいいい!!」
ガシっと掴んだだつもりだったけど、流石に素手じゃダメだったか。
ん?別に行間を飛ばしてないですよ?
「さてさて、簡単なようで難しい瓊坂様の学習講座ですよー。」
悪意を沢山込めたね。
「な、なんなんだよテメー!」
よーし。よし、いぬこっろの記憶と同期したおかげで言語がわかるよになったけどちゃんと伝わるかわ、不安だったんだが・・・。伝わってんのかな?もう一回ぐらいなんかしゃべってみるか。
「言いたいことは明日言えよガキ。テメー等の意見なんて求めてないんだよ。」
テメーに明日があるかは、俺の知るところじゃないがな。
ああ、血が流れ過ぎているな。とりあえずはつばでもつけとくか。
とか考えながら、ナイフの刺さって今もなおドクンドクンと元気に脈打ち血が流れているところをなめていると・・・・。ナイフを刺してきたそうだなぁ。チンピラA君でいいや。でそのチンピラA君が騒ぎ出した。
「手にナイフが刺さってんのになんでそんなに冷静でいられるんだよ!」
おいおい!
「俺をなんだと思ってんだよ。俺だって内心クソ痛いと思ってるさ。でもなあ」
確かにナイフは、痛いとてつもなく痛い。今までナイフに刺されたことなんてないからな。痛いことこの上なしだよ。ああ。だがそうであっても
「こいつらの痛みよりまだましだ。」
この犬っころ、自分が傷つくこともいとわずに子を守ろうとたった一人で、不意打ちで動けなくなった
主様のために頑張って頑張ってそれでも、助けきれない自分のことを憎んでいたよ。
いや~。動物ってこんなに感情豊かだったんだな。一応言っておくが、俺もだいぶ頭にきているからな。
おやおや。俺ってこんなにも感傷深いってっていうか他人のために動ける?人間?だったんだな。
人間かどうかに関してはまたあとで考えるとしてと。
「おい、無視してんじゃねぞ!」
ああ。そういえば、説明するって言ってたな。じゃ説明しますか。
「簡単な話だよチンピラA君。君たちが理解できるかは知らないが、私が【才能者】だからさ。」
【才能者】俺がそう言ったとたんにみんなが急にざわめき始めた。
んー?そんなに驚く事だったかな?
「黙れおめーら!!こんな辺境に才能持ちがいるはずがねーだろうが!!」
ん?ああ、なるほどね、となると才能持ちって牢屋かめっちゃ優遇されているってことになるのかな?
「あと、こんな痴女でも才能持ちになれるのならとっくの昔に俺様が才能持ちになってるさ!」
痴女?
「どうゆうことだ?」
そう聞くとチンピラの親分は信じられないような顔をしながらこう言った。
「どうもこうもテメー・・・」
素っ裸じゃねーか、と。
嫌な予感がしながらも恐る恐る下を見てみると。
「素っ裸ってか、女の子じゃねーか!?」
何もついていないまな板のような裸体があった。
うん。とりあえず俺の裸を見たこいつらは全員ぶっ殺す!!
俺が悪いんだけどね。