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  作者: くま
2026年 夏
4/4



 ————家に帰ると郵便受けを漁った。指先に感触がある。

 どうでもいいハガキと、広告。そして——。


「手紙?」


 白い封筒だった。宛名も何も書かれていない。

 僕は扉を開けながら封筒を開けた。中には、紙が折り曲げられて入れられていた。


 "晴彦へ

 タイムカプセルを絶対に開けるな

 彰"


「は?」


 彰。あの彰だ。

 沙奈とも先程話していた。

 タイムカプセルの連絡は待っていたが、これは期待していたものとは違う。


 "タイムカプセルを絶対に開けるな"


 どういう事だろうか。

 自分が余裕がないから、まだ開けないでくれ、という事だろうか。

 いや、違う。

 直筆の文字はたった一文であるがなぶり書きであり、紙もところどころよれている。かなり急いで書いた事が伺える。


「いたずらか?」


 彰ならば、やりかねない。

 とは言っても意味が分からない。彰ならば、タイムカプセルを開ける予定でも組んできそうである。

 その夜、とりあえず僕は、沙奈に連絡してみる事にした————。



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