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家の中に入ると、そこは10畳ほどのワンルームの部屋であった

ふと、天井を見上げると、妙な模様が描いてある

ちょっと悪趣味だな、とマウロは思った


「さて、俺は今から傭兵団発足の申請を出すために城に行ってくる その間にお前は扱いやすい片手剣を探して来い」

と言われた

マウロは片手剣?と思い聞き返した

「両手持ちの大剣じゃないんですか?」

「馬鹿言え、あれは片手剣を扱うための訓練だ お前は片手剣が一番合っている」

何を見てそう判断したのかは分からなかったが、マウロは片手剣を買うために5万ゴールドの入った袋をもらい、近くの武器やに向かった


近くの武器屋に到着し、中に入る

兵士と思われる人が数人、剣を片手にとって眺めている

右から、大剣、長剣、片手剣、小剣、の順で並んでいる

大剣コーナーで特に装飾の優美な剣は、値札に300万と書いてある

マウロは、片手剣を手に取ってみた

「おお、かっこいいな」

マウロは片手剣というものを初めて持った

剣の長さはおよそ1メーター

柄はよく手になじんだ

前に村で練習用に使っていた剣はおそらく長剣の部類のものと思われる

剣の長さは同じだが、分厚いのが大剣、薄いのが長剣、といった感じで分かれているのだろう、とマウロは思った


片手剣を購入し、家に戻った

しばらくゴロゴロしていると、アーシムが戻って来た

「早速任務だ」

アーシムは言った

ずいぶん急な任務に、マウロは聞いた

「他のメンバーは?」

「まずは勘を取り戻すのが先だ 最近長引いてる攻防戦に参加する 重要な拠点を攻めていて、あと一押しで敵の砦を奪えるらしいが、最後の決め手に欠けるそうだ そこで、俺たちに依頼が入った」

攻撃力の高い傭兵団にその一押しを受け持ってもらうとのことだったが、実質アーシム一人のことである


「場所が少し離れているから、魔法陣を使って移動する 今から城に向かうぞ」

そのために剣を買いに行かせたのか、とマウロは思った

2人は早速、城に向かい、魔法陣のところまで案内された

「これに乗った先は戦場だ 気を引き締めろよ」

とアーシムは言い、二人でその魔法陣の上にのった

いきなりの展開に戸惑ったが、もうそれに従うしかなかった

ブウン、と音がし、2人の体は消えた


「?!」

移動した先は牢屋の中だった

「城の牢屋か……」

アーシムも戸惑っている

なぜ戦場に行くつもりが、牢屋の中にいるのか

ちなみに、一度のった魔法陣はもう発動しない

「誰かにハメられたのか」

そう言って腕を組み、しばらくして、胸から一枚の紙を取り出した

「これを使って脱出しろ 俺がここを抜けたら騒ぎになる」

取り出したのは紙に書かれた魔法陣だった

「この魔法陣はうちにつながっている まずこれでうちに帰ったあと、今から言う人物に会って、助けに来てほしい」

マウロは思い出した

家の天井に書いてあった謎の模様、あれが魔法陣の模様だったのだ

「エガルド、俺とは違う傭兵団の隊長だ」

商売敵に助けを求めるのか、と思ったが、

「どこに行けば会えますか?」

「傭兵団の集う居酒屋がある 夜になったらそこに行くんだ そして、俺が城の牢屋に入れられているってことを伝えろ 「借りを返せ」と俺が言ってたと伝えれば来るはずだ やつは俺が駆け出しの兵士だったころ、散々命を助けてやったからな」

アーシムはかつて王国に仕える兵だった

エガルドと言う男も、おそらくその時の同期か


マウロは、紙に書かれた魔法陣の上にのった

すると、体が消え、次に気づいたときはアーシムの家に立っていた


夜になるのを待ち、城下町の一番でかい居酒屋に向かった

そこは、大勢の傭兵でにぎわっていた

中に入り、店の人にエガルドは誰か、と聞いてみた

店員が指さしたのは、奥に座っている、アーシムと同じくらいの年齢と思われる男であった

仲間数人とビールを飲んでいる

「あの、すいません」

マウロは声をかけた

「ん、なんだ?見かけないやつだな」

「エガルドさんですね?アーシムさんの件で少し話が……」

そう言うと、急に眉をひそめ、

「アーシム、あいつが、どうした」

と不機嫌そうに答えた

「ちょっとここでは話しにくいんで、来てもらっていいですか?」

と言って、2人は店の外に出た


「アーシムさんが今、城の牢屋に閉じ込められてます 誰かにハメられたみたいでして、エガルドさんに、借りを返せ、と言えば協力してもらえると聞いたんですが」

「あいつが牢屋に?そんなヘマをするとは、らしくねえな ってか、借りを返せか……俺はあいつだけには頭上がんねえんだよなあ」

と頭をかきながらいった

そして、

「分かったよ、城の中には簡単に入れる 俺は元兵士だ 警備の時間帯も知ってるし、牢屋の場所も分かる 深夜になったら、もう一度ここに来い 酒は、我慢しといてやるからよ」

そう言って、一旦別れた


時間になり、2人で城に潜入し、アーシムを助け、出てきた

3人はアーシムの家に集まり、誰が自分をハメたのか、検討することになった


「アーシムをハメたのは、軍務大臣を狙ってる人物じゃないか?」

とエガルドが言った

この国は軍の最高責任者を国の兵隊の中から選出する決まりになっている

3年に1度行われる選考会に立候補した兵が、すべての兵の過半数の賛成を得た場合、軍務大臣として任命される

もし、アーシムがこれに立候補した場合、その人気の高さから、選出される可能性は少なからずあった

「そうなると、選ばれる可能性の高いものが容疑者か 仮に兵士長が容疑者なら、20人もいるな」

アーシムが言った

「兵士長の中でも特に有力なものならおそらく3人までに絞り込める カマをかけてみるか ハメたやつは今頃相当焦ってるはずだ」

エガルドがあることを提案した




ぶっちゃけ、マウロはウーマロ

アーシムはマッシュ 

FF6からとってますw

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