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黒の書の魔術師の物語

文章力もないのに勢いだけで書いてしまいました。

数日前に初めて書き始めた小説も完結させずに別な話に手を出して、駄目なやつです。

 「危ない!」

 そんな声が聞こえた気がしたが、気付くと見慣れない部屋に立っていた。

 俺と他3人がすぐそばに。

 少し離れて10人くらいが立っている。

 近くにいるのは隣のクラスの男子2人に、中学生の男子1人だ。

 なぜ中学生と断定できるのかというと、つい1ヶ月くらい前まで俺もその制服を着ていたからだ。

 続いて確認するのは目の前の見慣れない服装の男たちだ。

 と、ド派手な服装の中年男性が何か話しかけてきているがよくわからない。

 どこの国の言葉だろうか。

 続いて隣に立っている黒尽くめの、なんというだろうかてるてる坊主のようなすっぽり布をかぶったような変な男がなにかもごもご言うと、俺たちの体が一瞬光った。


 「勇者様方、わたしの言ってることがお分かりになりますか?」

 黒てるてる坊主が話しかけてきた。

 「あ、あぁ。どうなってるんだ?そもそもここはどこだ?そしてお前たちは?確かおれは後ろから突っ込んできた自転車にぶつかり、橋から落ちたはずだが。」

 隣のクラスの優等生が答えた。

 なんとなく思い出した気がする。

 橋の上の歩道を歩いていたところ、危ないと声をかけられ振り向くと、スマホを操作しながら自転車に乗ってる中学生が眼前にいたのだ。

 そして俺は見事にそいつにぶつかり、他の2人を巻き添えにして橋から落ちたのだ。

 うぅ、すまん。


 「ここは王宮の召喚の間です。勇者様。こちらにおわしますのがレンダール王様、そして隣にいらっしゃるのが宰相様、そして私は宮廷魔術師のガンダです。」

 俺が記憶を確認している間に話が進んでいる。

 召喚の間というからには、俺たちは異世界にでも召喚されたのだろう。

 ネット小説や、ラノベを愛読している俺には少なからず知識がある。はずだ。たぶん。

 「ステータスオープン」

 小声で他の人には聞こえないようにつぶやくと、目の前に文字が浮かんだ。

 名前、職業、ステータス、装備品だ。

 そこで気になるのが職業だ。

 魔術師となっている。

 どうやら俺は勇者ではないようだ。

 王様たちの話を聞くところによると、魔王を倒して欲しい。

 倒してくれれば、莫大な褒美を与え、希望するのであれば元の世界に戻してくれるということだ。

 それに対して中学生が勝手なこと言うな、今すぐ元の世界に返せ。さもないと張った押すぞなどといきがっている。

 隣のクラスの優等生はそれを静観している。もうひとりはこいつも隣のクラスのやつなのだが、ニヤニヤ笑っている。

 直接話はしたことはないが、おたくだという噂は聞いたことがある。

 ちなみに俺はというと、オープンではなくある程度隠してはいる。


 中学生ががなっているのはほっておいて、黒てるてること魔術師ガンダは申し訳なさそうに説明してくれた。

 魔王の張っている結界のせいで、俺たちを帰すことができないというのだ。

 では、なぜ俺たちを召喚できたのかと疑問がわくが、特に反論はしない。

 俺は知っているのだ。

 こういったところで反論したりすると、悪い方向に進んでいく可能性があるのだ。

 あちらには王様がおり、権力者はえてして我侭、それに俺たちのように敬意ももたず対等に話しかけてくる人間などほとんどいないはずで不敬罪とか問われてもおかしくない。

 その結果、召喚した勇者の記憶を改ざんしたり、奴隷にして逆らえなくしたり、いいように扱うって話を読んだことがある。

 ここはおとなしくして、様子見が一番だ。

 はなしはしていないが、ニヤニヤ笑いのおたくも同意見だろう。

 会話は優等生君に任せておこう。


 魔術師ガンダがステータスと唱えると自身のステータスを確認できるということを教えてくれると、先ほどまでうるさかった中学生君が今度は逆の意味で煩くなった。

 おれすげぇ、かっけぇ、勇者じゃん。などとのたまっている。

 最悪だ、あのアホが勇者とは。

 さて、ほかのやつはというと、優等生君は賢者、おたく君は魔剣士だった。

 機嫌を直した中学生、もとい勇者と俺たちは城で1ヶ月の間訓練と、この世界の常識等勉強することになった。

 世界情勢、通貨等の一般常識などはみんなで勉強していたのだが、勇者様(笑)は記憶力は相当お粗末なようであまり理解していないっぽい。

 それに引き換え俺たち高校生組3人は優秀だ。

 優等生君は頭がいいだけあり、よく覚えていく。おれたちおたく組みはラノベ等の知識を踏まえて考えるので結構理解が早い。


 一般常識以外の勉強は勇者と魔剣士は剣の訓練と魔法の勉強。

 賢者と魔術師の俺は魔法の勉強。

 そこで困ったことがある。

 勇者と魔剣士は筆頭騎士と剣を交えても互角以上に戦えるようになった。

 賢者は魔法をたくさん覚えた。

 勇者と魔剣士にしても専用の魔法をいくつか覚えた。

 アホの勇者にしてもだ。

 だが、おれはというと・・・

 いまだ魔法のひとつも覚えられない。

 それどころか、勇者に馬鹿にされまくっている。

 さてには、特別仲がいいとまでは言わないが普通に話していた賢者や魔剣士にもはっきりとは言わないが、お前が俺たちを巻き込んで橋から落ちたんだと非難してくる始末だ。


 そして1ヶ月が経ち、勇者一行3人は魔王討伐に向かった。

 俺はというと、魔法のお勉強中です。

 というか、城の魔術師達は既におれに教える気はないらしく放置状態でひとり寂しく蔵書庫でお勉強。

 そしてもう1ヶ月が経ち、勇者達が一度城に戻ってきて報告と食事会をおこなっていた。

 俺はというと、ひとり寂しくまたまた蔵書庫でお勉強。

 というか、呼ばれなかった。

 もう蚊帳の外です。

 それからの俺はというと、小遣いをせびりつつ城下町で遊ぶ日々を送った。

 4ヶ月が経ち、勇者達が途中報告に戻ってきたとき俺は城を追い出された。

 勇者のアホが俺が遊びまわってるのが気に食わなかったらしく王に進言したそうだ。

 王様、あいつ何の役にも立たないしほっぽりだしちゃったらどう?

 みたいな感じで。

 賢者と魔剣士もそれに同意したそうだ。


 てなわけで、俺は着の身着のまま追い出された。

 といっても、せびった小遣いの一部はこっそり貯めてたのでしばらく遊んで暮らせるだけの余裕はある。

 遊んで暮らしていると、お金というものはどんどんなくなっていくものだ。

 ほどなくして財布が空になったので、城へ小遣いをもらいにいったのだが、王様にも宮廷魔術師にも会わせてもらえず、ほんとの門前払いを食らってしまった。


 仕方がないので、そこはそれ冒険者ギルドに加入だな。

 ギルドの受付に向かうと、試験があるというのだ。

 回復や攻撃の魔法職は魔法がひとつでも使えればOK。

 戦士系の職業は村人クラスの強さではなく、ワンランク上の腕っ節のいい村人クラスが必要とのことだ。

 俺はというと、魔術師ながら魔法は使えない。

 平和な日本の高校生ということで、喧嘩もしたことがなく、びびりで肉体労働をしている村人以下の体力しかない。

 というわけで、お断りされてしまいました。


 なんか異世界来たのに扱い酷くないっすか。

 チート能力はどこ?

 鑑定スキルは?

 肉体強化は?

 使ったことがないのに剣が使えるとかは?


 金もないし、腹が減った。

 泥棒も考えたが、びびりの俺にはきつい。

 捕まったら、お小言ではすまないだろう。

 牢屋行きならまだしも、この世界だと袋叩き、奴隷送り、腕をきられる。

 とか平気でありそう。

 仕方がないので、城に潜り込んでみる。

 逃げ出すこともあるかと、いろいろ城の内部や衛兵の巡視ルートなども調べてある。

 無事に忍び込むとまずは腹ごしらえとパンをくすねてきた。

 次は今までは入ることが許されなかった禁書庫へ来た。

 ここは蔵書庫の奥にあるのだが、今まで勉強に通っていた際に禁書庫への鍵をせっせと壊していたのだ。

 一応悪いかなと思って入らずにいたのだが、追い出された今はそういった気持ちはない。

 扉を開けると、結構かび臭い。

 随分放置されていたのだろう。

 分厚い本の中、何気なく薄い本が目に付いた。

 手にとって見るとジャ○ニカ学習帳と表紙にある。

 開くと、僕の考えた魔法とある。

 いや、これって・・・

 黒歴史だ。見たくなかった。若気の至りってやつだ。

 ぺらぺらとめくっていく。

 やべぇ、恥ずかしすぎる。死ぬぅー

 シンプルなのもある。よく小説にでてくるようなやつであまりいじる必要がなかったのだろう。

 「世界の理をしめせ。アナライズ。」

 口にすると心がガリガリと削られていく。

 一瞬目の前が暗くなり、膝に力が入らずしゃがみこんでしまった。

 目の前に文字が表示されている。


アイテム名:黒の書

詳細:異世界人によって異世界で書かれた魔術の深淵が書かれた書物。唱えることによりMPではなく精神力を消費する。

著者:ヒロシ


 とある。

 著者は俺になっている。まぁ俺が中学生時代に書いたんだけどねorz

 「ステータス」

 唱えるとおれのステータスが表示される。

 MPは最大値のまま変化はない。その下に精神力:顔から火が出そう と表示されている。

 数値表示じゃないのかよ。それに意味わからん。

 しばらく心を落ち着けたあと、ノートにある呪文?を唱えた。

 「マナよ姿をあらわせ。サーチマジック。」

 心が削れていく。結構きつい。

 淡く青い光に包まれた本が3冊見つかった。

 ステータスを確認すると。精神力:心が痛い とある。

 ふざけているのだろうか。

 とりあえず3冊の本を手に取り、パラパラとみる。

 1冊はポエムのようだ。日本語で印刷ではないが丁寧な綺麗な字で書かれている。


アイテム名:黒の書

詳細:異世界人によって異世界で書かれた魔術の深淵が書かれた書物。言葉を操ることにより召喚魔法を唱えることができる。唱えることによりMPではなく精神力を消費する。

著者:キミヒコ



 もう1冊は必殺奥義と書いてあり、これまた見るだけで恥ずかしい内容だ。

 絵も描いてあり補足されている。


アイテム名:黒の書

詳細:異世界人によって異世界で書かれた剣術、体術の奥義が書かれた書物。使うことによりMPではなく精神力を消費する。

著者:タカシ



 最後の1冊は漫画のようだ。

 お世辞にも上手いとはいえない、というかド下手だ。真面目に読む気にもならないが魔法少女もののようだ。


アイテム名:黒の書

詳細:異世界人によって異世界で書かれた魔術の深淵が書かれた書物。唱えることによりMPではなく精神力を消費する。

著者:ヨウジ



 俺はわかった。分かってしまった。

 俺には世間一般的に使われている魔法の才能はない。だがしかーし!

 元いた世界で作られた魔法。

 俗に言われる厨二病にかかった際に書かれた魔法を使うことができるようだ。

 まだ試していないが、もしかすると先ほど見つけた技形の技能も使うことができるかもしれない。

 早速だが試してみることにした。

 絵があるので解りやすい?と思う。


 竜の闘気を纏ってとあるが、よくわからないので目を瞑り、ドラゴンをイメージしつつ右手にドラゴンを重ねる。

 腰を落とし右手を捻りつつアッパー。そして

 「ドラゴニックトルネードアッパー」

 右手が一瞬光った気がしたが頭の中にMPはゼロよとの声を聞きつつ気を失った。


 「ステータス」

 しばらくして気がついたので、ステータスを確認してみた。

 精神力は心が疲れたと表示されている。

 いまだによくわからん表示だが、疲れているのでそのまま固い床の上で寝ることにした。

 「ステータス」

 だいぶ寝たのだろう。頭はすっきりだが、体が少し痛い。

 まぁ床の上でそのまま寝たのだからしょうがない。

 精神力は気力十分と表示されている。


 「闇よ、我が姿を隠せ。ハインド。」

 誰もいないとはいえやはり恥ずかしい、心が消費されていく気がする。

 寝て起きたら、まずはトイレだ。

 姿を消したままトイレで用を足してくる。

 次は食事だ。

 姿を消したままテーブルに並べている豪華な食事を少しずつつまんでいく。

 皿を空にするとばれるので、ひと皿ひと皿から少しずつだ。

 食事に満足すると、次は城内散策だ。

 今まで城の中で生活していたとはいえ、完全に自由だったわけではない。

 というわけで、プライベートルームへお邪魔します。


 まずはお姫様の部屋へ

 誰もいない。

 むふふな展開を予想したいたが、結構がっかり。

 お姫様の部屋には下着が置かれていない。

 服も置かれていない。

 あるのはベッドや鏡台、大量のぬいぐるみ程度だ。

 よく考えればそうだよな。

 王女様なんて自分で着替えをするわけでもなく、服は侍女などが用意する。

 つまり王女の部屋に着替えが置いてある必要なんてないわけだ。

 くんかくんかしたかったorz


 王様の部屋ではサーチマジックでいいものが見つかった。

 宰相の部屋でもいいものが見つかった。

 浴場ではいいものを見てしまった。

 侍女の部屋では侍女二人のいけない行為を見てしまった。

 そんなことは置いておいて、俺はとうとう行動に出ることにした。

 宮廷魔術師の元へ行き、とうとう魔法が使えるようになったことを伝えるとともに王への謁見をお願いする。

 渋られたものの、腐っても召喚して呼んでしまった異世界人のためと謁見は許された。

 条件が付いたけどね。

 王の前で魔法を使い、もし魔法を使えなかったり役に立たない魔法だった場合は牢屋行きにすると脅された。


 「よくぞ参った。聞いておると思うが、余の前で魔法を披露して見せよ。もしも納得いかないものであれば、罰を与える。」

 王様だけあって、尊大で我がままだよな。

 「いくつかありますが、まずは手始めにと。世界の理をしめせ。アナライズ。」

 心が削られていくが、これはまだあまり恥ずかしくない部類なので消費は少ない。と思う。

 王様をみると思っていたとおりステータスが表示され、精神力:自信満々とある。

 斜め後ろにいる宰相はというと、精神力:侮蔑。

 隣にいる王妃様は精神力:興味なしとある。

 ていうか、どうみてもこれって精神力じゃないよね。今の状態だよね。

 「特になにも起こらないがどういうことかね」

 宮廷魔術師が聞いてくる。そこには精神力:苛立ちと表示されている。

 「いえいえ、今のは前段階です。これからですよ面白いのは。それはそうと王様にお願いです。警備の兵を何人か呼んでもらえますか?」

 「ん、余の警護は親衛隊に騎士とこの謁見の間にはおるがまだ必要というのか?魔法がうまくいかなかった場合にお主を捕らえるための兵というのか?面白い、兵を10人ばかり呼んで参れ」

 入り口から人がたくさん入ってきたの確認した後懐から1冊の本を取り出す。

 「私は黒の魔術師、黒歴史の書を操るとともに、黒い書を操ります。ここに一冊の書物があります。」

 「ぐぬ」

 宮廷魔術師の顔色が険しくなる。

 「さてと、魔術を披露します。これなるは黒の書、帳簿です。」

 先ほど取り出した本を開いて読み出す。

 数字を次々と読んでいく。

 宮廷魔術師の顔は青くなっていく、息苦しそうだ。

 宰相はふむふむと理解しているようだ。

 王様は何もわかっていないようで

 「どうしたのじゃ?それが魔法なのか?」

 と問うてくる。

 「王様、今のは攻撃魔法です。人ひとりを殺すくらいの強力なものです。その証拠に魔術師殿をご覧ください。苦しそうにしております。もう少しすれば死んでしまうくらいに強力なものです。さて、先ほど読み上げた魔術書ですが、あれは裏帳簿です。魔術師殿は研究費として結構な額を個人的に流用していたようですな。詳細はここに」

 「引っ捕らえろ」

 宰相が叫ぶと兵士は宮廷魔術師を組み倒し縄をかけていく。

 ステータスを確認すると、精神力:観念とある。

 諦めたのだろう。

 他にもあるので、次々いってみよう。

 「よくやった。褒めてやりたいところだが、今のが魔術というのか?だとするとお前にも罰を与えねばならん。」

 王の精神力はというと愉快と表示されている。

 「さて、次なる黒の書の魔術は」

 懐から数枚の手紙を取り出すと

 今度は宰相が一瞬びっくりした顔をしたかと思うと、こちらを睨み付けてくる。

 ステータスは精神力:驚愕と表示されている。

 おれはその手紙を読み上げていく。

 内容は宰相による王の暗殺の指示書と貴族への反乱を促す手紙だ。

 「引っ捕らえよ」

 王の声とともに宰相は捕まり引き摺られていく。

 「次がとりあえず最後です」

 俺の懐からだした手紙に今度は王の顔が青くなる。

 「そ、それは」

 「はい、王様もよくご存知のとおり恋文です。」

 「あなたー」

 王妃のひときわ大きな怒声により、王ばかりか側に控えている騎士までもが一瞬びくっと固まった。

 王の精神力は:まっしろけ 

 王妃の精神力は:怒、怒、怒、怒、怒

 とある。かなり怖い。

 後で知ったことだが、この王は所謂養子ってやつで、王妃には頭があがらないらしく

 優しくしてくれる貴族の女性に恋文を出していたのだ。


 「さて、冗談は終わりにして真面目に魔法といきますよ?

 黄昏よりも暗きもの、血の流れよりも赤きもの」

 ブブー、その呪文は規定により発することができません。

 おれの頭の中に声が聞こえた。

 ちっ、オリジナルの文じゃないと駄目なのか。

 「炎より生まれしもの、水より生まれしもの、土より生まれしもの、風より生まれしもの契約により我が前に在りしものを滅せよ。エレメンタルフラーッシュ!」

横を向き手を前に伸ばすと、精霊たちが螺旋を描きながら壁を吹っ飛ばし、数百メートルも向こうの城壁、それどころか遠くに見える山までとどき、ド派手な爆発を起こしている。

 俺にしても結構恥ずかしく、精神力はガリガリと削られていった。

 ステータスではもう勘弁してと表示されている。

 「王様、王妃様、ご覧いただけましたか。これも黒の魔術です。それでは帰らせてもらいますね。」



 俺は川を流されていた。

 戻ってこれたのだ。

 恥ずかしい俺の黒歴史の書には勇者召喚魔法、帰還魔法、転移魔法なども書かれていた。

 「ステータス」

 目の前にステータスが表示される。

 魔法の力は消えていないようだ。

 川から上がり、にんまりと微笑んだ。

 召喚されていたときに着ていた制服はなく、あちらで着ていた服を着ているがポケットにはお城でくすねてきた金貨が何枚も入っていた。

 「無くなったら、また貰いにいくか」


 ステータスにはゲスですがなにか?と表示されていた。


魔術に目覚めた後の勇者との絡みも考えていたのですが、さくっと終わらせてしまいました。

まぁちゃんと書く力もないからしょうがないんだけどね。

そのうち機会があれば長編としてちゃんと書けたらいいな。

かっこいい厨二病的な呪文とか作れればよかったんだけど、まったく才能無いわ


他にも短編小説を書いております。よろしければご覧ください。

長編も頑張って書いてみておりますが、そちらはまだまだ途中です。


チート能力貰ったつもりだったがニート能力だった件について

http://ncode.syosetu.com/n2835cx/

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[良い点] 面白かったです。 このゲスだったら笑ってられるww。 黒の書ならぬ黒歴史の書って所がツボに入りました。 [一言] 楽しかったです。 また笑わせて下さい。
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