表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色音。  作者: 言ノ葉
1/2

銀河系バカ

この絵の具臭いのがいい。

古くさいのがいい。

ここに"彼女"がいるのがいい。


俺は 長谷川朋也。十六歳の高校一年だ。

兄と弟がいる。…って 俺の家族構成なんて誰も興味ないですよね?(笑) すみません。

「はせ~ いる~?」

「いますよ~」

「いないの?」

「いますって!!!」

「声 聞こえんだけどなぁ… 姿が見えない。やっぱり いないんじゃ…」

「え? こんな至近距離にいるのに俺… 見えてないの!? もしかして…俺ってもとから存在してないとか!?」

「うっさい ボケ。見えてるから 黙りなさい銀河系バカ。」

俺が至近距離にいるのに存在を認めてくれないこの毒舌な人は 下野律。俺の一個上の高校二年生だ。

「傷付きますよ?俺。」

「だったら 黙りなさい。銀河系バカ。」

…俺… 心が折れそうです…

俺がショックを受けている最中彼女は 部活の準備を始めた。

俺と彼女こと下野律先輩は たった二人で美術部に所属している。…たった二人で"部"と呼べるのかとお思いの方もいると思います。…この世界では大丈夫なんです。OKなんです。

ゴホン。話がそれてしまいましたね?

「はせ キモい。」

言うと思いましたよ。だか 俺だってやられてばっかりじゃないんですよ?

「先輩は綺麗ですよね?」

「あらそう? ありがとう。」

俺は今まで何を見てきたんだ!!! 彼女がこんなことで取り乱す柄じゃないことくらい 知ってただろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

「バカ丸出しの行動をやめてもらえる?銀河系バカ。」

「俺にも 人権はありますから!!!」

「あら?貴方人だったの?」

この人は俺をなんだと思ってたんだ? この人の99.99999999999999999999999999999999%

はきっと悪意で出来ているんであろう。きっとそうだ。だから 俺のことを人として認識してない上 邪険に扱うのはもう… 悪魔も同然である。

「先輩…… 俺…」

「嘘よ。」

「へ?」

突然のカミングアウトに間抜けな声が出る。

何が嘘なのだろう。頭の中が?マークでいっぱいになる。

「だ~か~ら~!!! ごめんって言いたいのよ!!! 貴方の反応を見るのが楽しかったの!!! 予想以上に反応が面白くて… つい…ね?///」

ね?の時に小首を傾げるのはやめて欲しい。おまけに耳を真っ赤に染めながらその可愛らしい仕草をされると ドキッとする。

先輩はきっと無意識なのだろう…。俺得なのだが… 少しばかり…気にして欲しい。

「先輩の可愛らしさに免じて許してあげますよ。」

「ありがと!!! はせ!!!」

とてもいい笑顔ですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。この笑顔を見るだけで すべてのことを許せてしまう…気がする……(笑)

「これからも… いじりまくるからよろしくね? 長谷川朋也君?」

「はい!!!…… あれ?気のせいかな? いじりまくるからって聞こえた気がする…」

「気のせいよ。さぁー 部活を始めますか!!!」

「先輩? 正直に答えて下さい!!! 言いましたよね?いじりまくるからって」

「ぶっかつ♪ ぶっかつ♪」

スルーされてるってことは 言ったんだろうな…。絶対…言ったんだろうな………。

それでも まぁ いっかと思ってしまうのは惚れた弱味だろうか。でも………

「先輩の笑顔が見れるなら それでいいか!!!」

「なんかいった?」

「いってません!!!」

「そう? あっ!!!はせ!!! 準備室から道具持ってきて!!!」

「はーい(* ̄∇ ̄)ノ」

先輩にこきを使われながら 頑張って部活に参加していこうと心に誓った。


皆さん? 俺は決して………

マゾじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇェェェェェェェ!!!

以上!!!(笑)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ