1/9

prologue

一応オリジナルのため、更新は非常に遅いです。ご了承ください。

私は野球が大好きだった。

白球を泥だらけになりながら追いかけては、いつも笑顔でいられた。

両親に半ば飽きられながらも、野球をすることを応援してもらって、リトルでは全国大会に行き、シニアでは完全試合をとるまでに成長できた。

高校でも野球をやると両親に言ったら高校野球では女の子は試合に出れないと言った。それでもいっこうに構わなかった。

しかし、それは間違っていたのだ。野球をやる事に反対する教師たちに邪険に扱われては、何度も同じく野球部に入っていた女の子と一緒に呼び出されては説教されたり、特別課題と称しては、膨大な宿題を課してきたりと徹底的に苛め抜かれた。

そしてそれが嫌になった私は、二年生になったときに野球部を辞めようとグラウンドを訪れた。それが、私の人生を大きく変えたとは知らずに…