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花屋の由梨絵さん

ホラーではありません、念のため(笑)。

 喫茶GIN。


 駅前通りにある昔ながらの喫茶店。


 マスターの斉久保さいくぼじんは、その渋さから女性客に人気があります。


 彼は今年三十八歳のバツイチ独身。


 寡黙でありながら、笑顔が素敵と評判です。


 しかし彼には女性客の熱い視線は届いていません。


 彼は向かいの花屋に勤めている由梨絵さんに恋しています。


 由梨絵さんは旦那さんを交通事故で亡くし、女手一つで幼い子供を育てています。


 仁はそんな由梨絵さんが笑顔で仕事をしているのを見て一目惚れしてしまいました。


(由梨絵さんは再婚するつもりはないのだろうか?)


 店の窓ガラス越しに由梨絵さんを見つめてしまいます。


「こんにちは」


 今日は由梨絵さんが店に来てくれました。


 仁は密かにガッツポーズをします。


 由梨絵さんはいつもブレンドを注文します。


 それが一番安いからです。


(生活が大変なのだろうか?)


 自分が支えてあげたいと思いながらも、由梨絵さんの笑顔を見ると何も言えない仁でした。

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