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恋する小学一年生
小学一年生の研二君はお隣の女子高生の愛美ちゃんが好きです。
将来結婚しようと思っています。
以前、研二君のお母さんが仕事で遅くなった時、愛美ちゃんの家に呼ばれて夕ご飯を一緒に食べました。
そして愛美ちゃんと一緒にお風呂に入りました。
(えみちゃんとおふろにはいったんだから、けっこんしないといけない)
研二君はその時決断したのです。
何故一緒にお風呂に入ると結婚しなければならないのかは研二君にもわかりません。
幼いのに責任感が強い研二君は愛美ちゃんの家に行き、愛美ちゃんに道端に咲いていた花を差し出して、
「ぼくとけっこんしてください」
とプロポーズしました。愛美ちゃんは研二君の決死の求婚に対して、
「研ちゃんが大きくなって、まだ私の事を好きだったらね」
と答えました。
研二君はそれを「OK」と勘違いし、
「はい」
と返事をして家に帰りました。
「ぼくはえみちゃんをずっとすきでいるぞ!」
研二君は心に固く誓いました。