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白いツバサ

詩 世界ヲ壊ス魔女ノ歌

作者: 仲仁へび




 絶望を魔法に変える


 世界に反逆を


 運命に逆らって戦った末路がここだった


 何も残らない


 人々は死に絶えるだろう


 大地は焦土と化す


 いつか願った楽園などない


 誰も幸せになれないかもしれない


 命は尽きる 


 それでも 私は前に進むことを選んだ


 愛した人を決して忘れない


 人を愛した記憶を忘れずに




 そうして手に入れた世界の上で


 私は初めて許せる気がする


 人を愛せなかった私を


 人を許せなかった私を


 何も継げなかった私を


 強く在れなかった私を


 たくさんの業を背負った人々を


 たくさんの罪を犯した大勢を


 思いを 心を 踏みにじって 重ねてきた私の悪


 咲き誇った満開の花の上で 照らし出すほしの下で


 終わった物語を始める 終着点から再生をもたらすために



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