未来公園。
ふと、思い立った。
明日からの三連休。何をしようかと想い、ベッドに寝転ぶ。
枕もとに置いてたデジタル時計は『─18:00─』で。寝返り打って手に取る。
「まだ、こんな時間……」
お腹も減らない。
宛所の無い旅──僕の人生、には何も無かった。と言えば嘘になるけど。
特筆すべきことなんて何も無い。
ただ、初恋とかなんて無い。未だに誰かを好きになるとか、よく分からない。何を今さらなんて想う。いい歳して。入社1年目。けど、僕はもう22歳だ。同僚たちの話に焦る。僕にはまだ、女性経験が無い。
「好き──とか、なんだろ?」
ツーブロックにしてた前髪、寝そべりながら掻き上げる。ベッドの上。今日も今年始まって以来の最高気温。けど、更新されない心の中。自分自身の。いつまで経っても。
蒸し暑いけど、独り暮らしで。クーラーさえも点けるのを躊躇った。
「暑ぅ……」
(──ピロン……)
何も見えない部屋。暗闇の中で灯ったスマホ。デジタル時計の青緑色よりも明るい、僕の手もと。
「誰……」
一件のライン。予期しなかったメッセージ。こんな時間に。差出人は──。
『ミライ公園で待ってる』
「え?」
──驚いて起き上がった。窓辺に射し込む月明かりを見た。目を疑う。差出人の名前。だって、ソイツは……。
『分かった。行く』
返事をしておく。何の予定も無いけど、それ以上に不思議だった。騙されてても、それでもと想えるほど。
もともと何の予定も無かったし。まぁ、良いかと想う。嘘みたいだった。
◇
ミライ公園──。専門学校の近くにあった公園。クラスに馴染めなくて、一学期はよく一人でお弁当食べてた昼休み。とは言っても、時刻は今はもう夜。スマホに灯る『─21:00─』。
市営バスと新快速列車で2時間。
「何やってんだろ……」
ラインのメッセージ。『どこ?』に、返事が無い。それは、そうかも。幽霊みたいなメッセージ。だって、ソイツは──。
嘘みたいな現実に、ラインに残るアイツのメッセージ。確かな証拠。噂だけで信憑性は無いわけだし。
近くにあったホテル──とは言っても僕からしたら高級で。コンサート会場みたいなホールも兼ね備えてる場所。予約した。空いてたから。別に会えなくても良い。いや。けど、どうせ、予定の無い三連休。
嘘みたいなラインの正体曝き。まさかね。心霊スポット行くみたいな。僕は、いよいよ幻覚とか見えるようになったのかな。
◇
ミライ公園──。真夜中の。『21:30』って、スマホの明かり。
久しぶりの公園は、何も変わってないのか、夜だからよく見えない。
けれども、いろんなアーティストのデザインした遊具とか、誰も子どもたちの遊ばないこの時間帯には不気味に見えた。夜だから。
コンクリートの公園の道。両脇にそびえ立つ糸杉が異国のようで。蛇みたいなウネる道。公園作った人の遊び心なのか。その先──。
一人でお弁当食べてた東屋が、夜の公園の外灯に照らされて見える。少し小高い丘の頂。
どうしてか。僕は会社の夏服みたいな制服着てた。何のために? ちょっとしたネタに? 話題に困らないように。あれから、僕は──なんて話をしに? アイツと? 噂だけで信憑性の無い確証を確かめに? アイツからのライン。それだけを確かめに。何も予定の無い三連休の暇つぶしと、少しの期待。
けれども、アイツは──。
◇
「ウィ……。ひっく」
東屋にいたのは──。ホームレスみたいなお爺さんだけ。ただ独り。騙された。
と言うか、こんな夜中に? ポケットからスマホ取り出した。『─22:00─』ちょうどだった。
「ウィ……」
完全に酔っ払ってるみたいだ。こう言うのとは、関わらない方が良い。帰ろうと思った。
待ち合わせ場所としては、ここの小高い丘の上にある東屋が一番それらしいと思ったけれど。公園をぐるっと一周回って少し。誰にも会わなければ、予約したホテルに行こうと思った。チェックインは、24時間。大丈夫だ。
「おい……」
不気味な声が夜の公園の東屋に響いた。ゾクリとする。無視だ。こう言うのとは、関わらない方が良い。
「まぁ、飲めよ。若いの。ひっく。座れ」
白い髭に、チョンマゲが結われた白髪。軍服みたいなの着てる。小柄なお爺さんが、東屋のベンチに座り、ちょいちょいと、人差し指をベンチに向けた。隣に座れってことか?
「お前、いつかの? あれか。いたろ? 独りで飯食って。こんな真夜中に、どうした?」
初めて会話する。けれど、あの時──いた。かも知れない。そう言えば。口聞いたことない。今が初めて。あの時さえ、喋らなかった。僕も一人だった。この人も。いつも。もう、3年近く前になるのか。いつかの、あの時。
「いえ。変なラインが」
この人に言って、分かるだろうか? 初対面じゃない? ライン? 見たところ、スマホなんて持ってなさそうだし。けれど、僕も僕で。何故か、この白髭軍服姿のお爺さんに、返事してた。それに、なんで、あの時は無言だったこの人が、今は何故? 僕に? どうして今──。
「あぁ。あれか。まぁ、飲め。飲めば想い出す。ワシみたいに遠い目してな。お前さんの記憶。未来。婆さんとワシの若いころみたいに、な?」
差し出された小さなコップに、なみなみと。お酒なのだろう。月明かりにも暗くて、良くは見えなかったけれど。東屋から少し離れた場所にある外灯の白い明かりが届かない。屋根の下の暗闇。ボンヤリとした月明かりだけじゃ、明確な色彩なんて確かめられなかった。
「これは?」
「桃源郷極酒」
「中国の?」
「いや。婆さんが漬けてたただの梅酒。何十年ものの。けど、ワシには飲めば桃源郷。想い出す。婆さんとワシとの……」
「はぁ。そうですか」
コップ一杯だけなら──。そう想って飲み干す。何も予定の無い三連休。誰かと飲みに行く予定さえなんて。独りだから──。
それに、ラインの真偽。アイツからの。もし、アイツが居たらなんて想ったけど。目の前に居るのは、ただの白髭のお爺さん。別に生きてても、死んでてもなんて想える今の自分。けれど。
だって、アイツは──。
「あ……」
そう想って、後悔。思いのほかキツくて。東屋のベンチに身体を預けるより仕方なかった。
嘘みたいなアルコール度数。甘くて飲みやすかったのに。あっという間に、意識を奪われた。
「行っておいで……」
そう、呟いた白髭のお爺さんの声。耳もとに、最後に聞こえた気がした。
◇
暑い。焼けるような。それと、眩しい日射し──。
気がつくと。僕は、この公園の東屋のベンチに一人。眠ってしまっていたみたいだ。お爺さんが、居ない。
「あぁ……。一瞬で、酔いつぶされた」
何やってんだろ。後悔。一人で昼間まで公園の東屋のベンチで酔いつぶれて昼寝。何も予定の無い三連休が、本当に虚しい。ホテルのキャンセル料。全部、無駄だった。けれど──。
「匂い?」
何故か、柔らかな匂いが鼻先につく。重い瞼を開く。東屋の屋根の向こうに見える青空。夏雲。蝉の鳴く声が聞こえる。
それとは、別に。僕のすぐ近くに、人の気配がした。僕一人じゃなくて──?
蜃気楼のようだった。
専門学校の時のような制服を着てる。
長い黒髪。耳に掛かるのを掻き上げる。風に靡く。細くて華奢な。色白で。見覚えのある──。
「白井、くん……?」
「え?」
目が醒めた。いや、目を疑う。東屋のベンチにいた。けれど、信じがたい。あのまま寝過ごしてたはずなのに。目の前にいた。白髭のお爺さんが居ない、その代わりに──。そこに居た。
「いいかな……」
「え?」
「隣」
腰まで届く長い黒髪。儚気な瞳。朧気な表情──。それは、ずっと抱いてた印象。想起される数年前。声なんて掛けたこと無かった。すれ違い。気になってた。そのまま。だけど、何も無くて──そのまま。卒業した。
声を聞いたのも初めてなくらいに。
クラスでは目立たなかった。
あまり誰とも。──ほとんど一人で居た気がする。夢でも見てるのか? まだ、酔いから醒めてない? 僕は──。
「黒木さん──?」
「え?」
「──だよね?」
「だね。なんか、別世界?」
変わったこと言う子だなって、今想う。あんまり会話が噛み合ってない。夢だから? けど、予想してなかった。その言葉も、僕と今居るのも。ほぼほぼ、初対面に近い。話すのは初めてで。それなのに。
けれど、黒木さんは、噂だけで判断してはいけないけれど──確か……。誰かから聞いてた。そして、確証は無くて。それを、確かめに。ここに来たワケで。
黒木さんからの──ライン。どうして、僕……なのか。
「え? なんで?」
「だって、一人じゃん? 君──私も。いつも。そうでしょ?」
そうなんだって、想う。
けど、黒木さんは、見た目とか容姿とか自信持てば、人気者になれるのにって想う。
噂にはなってた。男子たちの間では。けど、君は、いつも一人で。風に吹かれるように。淡々としてた。
だけど、ミライじゃ君は──。
スマホを見る。2020年になってる。嘘だろ?
「な?!」
「どう……したの?」
「いや、2020年」
「だから?」
そんなはず無い。だって、今は、2023年のはず。なのに。って、え? あれ? スーツ? じゃない。
専門学校の時の制服。着てた。濃紺のブレザーに、カッターシャツ。赤いネクタイ。どうして──僕は?
夢の中、なのか?
それに、無口だった黒木さんが、僕に話し掛けるなんて無い、はず。どうして?
君は──、いつも一人で。よく、目で追ってたけど。君が、僕みたいだなんて。
フツーに埋もれる僕とは、確定的には違うのは、君の──儚げな綺麗なその姿。幻みたいな。淡い。けど、卒業アルバムにも居た。君は、存在してた。確かに。あの時は──。
「大丈夫? 午後からも授業あるよ?」
「え? けど、どうして僕に話し掛け……」
「いけないの?」
「いや……」
僕は、対人恐怖症だ。現に、黒木さんを目の前にして、ドギマギしてる。それとは、違うのかな。
それに、授業? 嘘だ。まだ、夢の中? けど、学校の制服着てる。夢だろう。だって──。
──今は、2023年のはず。とっくに、卒業してて、あれから──会う事なんて無かったはずなのに。
けれど。夢の中でも。これだけは、言っておかないとって、気がする。だって、それは──。
「2022年の2月22日。だけは、君は。あの……その。だから」
「だから? 何?」
「家に居た方が良い」
「フーン。何それ? どんな、用事でも? その日だけは? 絶対?」
「うん」
「分かった。信じてる。どう言うワケか知らないけど? 仮病でも、何でも? 理由つけて?」
「うん」
「フーン。そうなんだ。そんな気がしてたよ。君が言うなら──」
黒木さんが、長い黒髪を掻き上げて、僕に顔を近づける。
青空高く昇る、入道雲。その先に──、何か待ってるような。そんな気にさせる。蝉の鳴く声が聞こえる。蒸し暑さ。焼けるような。
魔女みたいな、笑顔。黒木さんの──赤い唇。吸い込まれそうな──瞳。
どうして、僕に、話し掛けたんだろ? 黒木さん。 僕なんかに……。
「どうして? 私なんかに? 生きてても、仕方ないのに……?」
「え? 生きてても、って?」
「んーん。覚えとくよ」
東屋のベンチ。昼間の日射しが眩しかった。黒木さんを見てたからなのか。普段は、陰キャ?なのに。東屋の屋根の下の影。僕と黒木さん。なんでだろ。男子たちにはモテてて、人気もあって。告白──とか、なんかそんな噂、たくさん聞いてたのに。
「そんなことよりさ、花火。観に行かない? 夏──、すぐそこだよ?」
黒木さんの学校の制服と長い黒髪──が、風に揺れた気がした。今も夏だけど。
今だって、上がってるのは、嘘じゃない。心の中の。花火。嘘みたいな。夢だとしても。誘われた初めて。しかも、黒木さんに。
ずっと、一人だった同類とかじゃなくって。孤立してた僕と親近感が、あったからなのか。
黒木さんの制服の白い胸の膨らみ。タイトな黒のスカート。専門学校の。夢じゃない現実。過去の? 今は、本当? それなら──。
「え? ──あ、うん。行こ……」
そんな、返事だった。頼り無い返事を。黒木さんに。
黒木さんが、僕の目の前にいた。
柔らかな手のひら。透けるような白い素肌。と、小指。
「じゃ、約束」
「え? あ、うん……」
黒木さんの差し出した小指──。応えないワケにはいかないから。僕も小指、を。男だし。恥ずかしくても。黒木さんの小指に。少し絡めて──。
「待ってるよ……」
「うん……」
なんか、僕が、女の子みたいだ。
けど、黒木さんは、あの日──。
噂みたいな本当。本当みたいな嘘。信じたくなかった。今とは、真逆の真冬。僕は車通勤してたから、スタッドレスに履き替えるのは必須の真冬の大雪。
だけど、今は──、信じがたい真夏。
──本当は、あの日。
奇跡みたいに、話し掛けてくれた君のこと。今。夏の日の想い出。忘れてた。あれから、何も無かったから。卒業まで。僕が言ったことさえも忘れて。君に。それだけを、信じてた。なのに。君は──。
「じゃ……」
行かないで欲しかった。
今ある現実に身を委ねて居たかった。君との時間。例え、夢でも──。それは、リアルに感じたから。
君は、僕の傍に居た。約束を交わした。君に触れた。少しだけの、小指だけの感覚。
黒木さんの言葉だけが、耳に残って消えた。
◇
「待って……」
「どうかしたか?」
東屋。真夜中のベンチ。
慌てて、ポケットから取り出すスマホ。灯る『─23:00─』。
スーツ着てた僕。制服とは違う。隣には、白髭軍服姿のお爺さん。
「魘されてたみたいだか? 何かあったか?」
「いえ。別に……」
まだ、酔いが残る頭。フラフラしてる。けど、真夜中の東屋のベンチから起き上がる。
隣には、まだ、酒を煽るお爺さんの姿。酔ってるせいか、遠い目をしてた。
「ウィ……。誰かに会ったか? 夢でも」
「い、いえ。あ、はい。確かに。夢の中でなら。けど──」
「ワシは、なかなか婆さんに会えんくての。何年も経てば、酔うても酔うても。薄れるばかりよの。ハハ……」
少しだけ、悲しげだった。白髭のお爺さん。
ずっと、居た。確かに居た。あの時。東屋の屋根の下。いつも。一人、僕が昼休みにお弁当食べてた時。クラスに馴染めなくて。あれから──。
そうだ、時々、なのか。そうだ、あれから、いつも、黒木さんと二人。昼休みに、この東屋でだけは、二人で居た。そうだ、居たんだ。
けど、あの日。花火大会の日。来なかった。居なかったのは──。
「何か、変わったか? もう、一杯……」
「いいえ、いいえ。結構です。だいぶ、強いお酒ですよね、それ。僕には……」
「フーン。待ち人、来たる。──か。ほれ? お前さんの想い人。婆さんと違って、時の巻戻りが早い。若いの。青春などとは、何人たりとも、邪魔出来んの? ハハ……」
僕が顔を上げた、その瞬間──居た。驚いた。
「お待たせ──?」
「え?」
「ホテル。予約」
「え、え?」
「お前さん、うわごとのように、言ってたが? 待ち合わせか? 言っておいたぞ? お連れさんに」
「え、え?」
「フフ。約束、守ったよ? 待ち合わせ。びっくりした? ライン?」
「え、あ、うん? まぁ……」
「突然、だもんね。ほら、あの時、ライン交換してたじゃん?」
「え……。いつ?」
「まさか。来るとは、思わなかった?」
白いワンピース姿の黒木さん。
ノースリーブって言うのか、肩の白い肌と、身体のライン。
細いのに、曲線の凹凸が滑らかで。
月明かりが朧気で。ボンヤリと。けれど、はっきりと、目に焼きついて。
「タイムリープ。してたのは、君だけじゃないよ?」
黒木さんの笑顔が、少し。
夜中の東屋の下──暗闇。外灯の下で照らされてた。白いワンピース着てたせいか、分かる。
「それって、どう言う?」
「会いたかったよ。最後に。卒業式の日。けれども、君は、待ち合わせの──この場所に来なくて」
「そうなの?」
いや、行った。行ったはずだ。朧気な記憶。いや、確かに。けれども、僕は、あの時──。
それに、夏の打ち上げ花火の日も、君は来なくて──。だから。
「時の歯車。そうするしか、無かったんだよ。それに、君は、私に言ってたよ? あ。無理ないか。それは、君──居なかったはずの君で。今居る君じゃない。憶えてるはずないか」
「ハハ……。まぁまぁ、めでたしめでたし、じゃの? ウィ……。役に立てたようで、お嬢さん? 婆さんも、あの世で喜んどるよ」
「え? 何が? どう言う……」
「飲んだの。桃源郷極酒。お爺さんの」
「婆さんのな」
「え?」
よく分からなかった。結局──何が? 僕の記憶が次々と更新されてく。嘘みたいな現実。今起こってるのは──。
「引き戻し……」
「連れ戻しじゃよ? お連れさんと、お前さんとの」
「え? 嘘?」
「タイムリープ。白井くんだけじゃないよ。私も」
「い、いや、あの……。え?」
「してたの。良いから」
黒木さんが、白いワンピース姿で、僕に手を伸ばす。
胸の白い素肌の間が、夜なのに、ハッキリと見えた。
「手……」
「あ、うん」
小指だけじゃない。今度は──。
ハッキリと、黒木さんの白い手のひらを、差し出されたままに、僕は握りしめた。
「行こ……。白井くん。ありがとう。お爺さん」
「ハハ……。婆さんに、言っておく」
「あ、ありがとうございます」
「礼には及ばんよ」
「……どうして? 黒木さん?」
「やっと、会えたんだよ? 大変だったんだから」
「そう……、なんだ?」
スマホ取り出した。夜の公園に浮かぶ暗闇の灯り。『─23:39─』。
まだ、ホテルのチェックインには間に合うし。歩けば、30分ほど掛かる距離。公園からの。
──未来公園。
確か、ここは、そんな名前だった。
握られる僕と黒木さんの手のひら。嘘みたいな。まだ、フワフワとしている。お爺さんの『桃源郷極酒』を飲んでたせいなのか。
何を話そうか──と、想う前に。黒木さんが、僕の隣に居てくれてたのが、嘘みたいで本当だった。
取り出したスマホ。
『─2023年 7月23日(日) 0:00─』。
嘘みたいな真夜中に、静かに灯っていた。それは、日付が、変わった瞬間だった。