第一章③〜家族〜
先週投稿できずすいませんでした。
基本的に週一日曜日に投稿する予定です。
「異世界転生」というものは、物語の中だけの話だと思っていた。
というか、おそらく普通は異世界転生などありえない……と思う。
しかし、俺の身に起きたこれは、異世界転生以外のなにものでもないだろう。
転生してから1ヶ月が経過した。といっても、大体ではあるが。どうやらこの世界にはカレンダーというものがないらしい。この家に無いだけかもしれないが。
まだまだわからない事が多すぎることに変わりはないが、それでも身近にいる人達の事は何となく分かってきた。
まずは、あのお母さんのような人はエミーというそうだ。
どんなことでも俺と、父さんを第一に考えてくれる、愛に溢れた人だ。
また、俺たち程ではないが、周りの人にも親切にしていて、とても自慢の母親だ。
シュウ、彼はこの体の父さんである。
年齢は見た感じだと母さんとほぼ変わらず、現代で言う「細マッチョ」という分類に入る。
普段はクールな顔つきをしているが、俺の前だと普段からは想像できないくらいにデレる。本当にとても可愛がってくれる。子供思いの良い父親だ。
そんな二人の子供は俺一人だけではなくもう一人いる。
カーハ、俺の姉ちゃんである。
5歳とは思えないその容姿は母譲りでとてもかわいらしい顔つきをしており、少し控えめな性格だ。
俺の世話を母さんに頼まれたら、すぐに自分のやっていたことを後回しにしてでも世話を見てくれる、そんな理想の姉だ。……前世でもこんな姉が欲しかった。
そんな家族に恵まれながら、俺はすくすくと育っていった。
最初こそ転生して戸惑ったが、今ではすっかり、「シュン」として慣れてしまった。
そして気づけば俺はこの世界に来てから5年が経っていた……らしい。
この世界では教会に行けば日時が確認できる道具があるらしいが、一般家庭ではとても高価で買えないようだ。
……まじか。これは相当不便だな。
これはおいおいどうにかしてみるか、とか考えつつ俺はある場所を目指して歩いていた。
それは学校である。
こっちの世界では6歳からではなく5歳から学校へ通うらしい。
5歳の俺はびっくりする位、元の世界の5歳の顔と瓜二つで、性格もわんぱくだった。
まあ、俺の記憶が確かなら、の話だが。
今日から19年ぶりに小学校生活が始まる、そう思うとなんだかそわそわしてたまらなかった。
歩き続けること15分、ついに学校に到着した。
白を基調としたおしゃれな外観で大きさもかなりあった。
ここでこれから小学校の簡単な問題を復習するのか。
……あれ?もしや、俺、この世界では天才になれたりして?
流石に小学生の問題がわからないほど頭が悪いわけではない。
つまり、まだ習っていないはずの問題までスラスラと解けるわけで――
いける!これはいけるぞ。少しずるい気もするがばれないだろ。
よし、ここから世紀の大天才シュンの物語が始まるんだ!
――なんて思っていた時期が俺にもありました。
そういえばここ異世界だったわ。そんな簡単に行くわけないよな。
まさか、思わなかったな。
学校で勉強をしないだなんて……
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