ただ見ているだけの者
夢に見た出来事を少し創作を混ぜながら書いていきます!
自分の夢なのでだいぶご都合主義な部分もありますが、よろしければご覧ください(*^-^*)
私は神宮 夢姫。年齢は18で、田舎の高校に通っている。
生まれてから毎日黒くて大きなペガサスが出てくる悪夢を見ている。
しかしすべてのことに興味のない私は別に悪夢で苦しんでいるわけではない。
私は自分から行動したい、何かを変えたいと思うことはほとんどないのだ。
目の前で苦しむ人が居ても、宝くじに当選した人が居ても、特に何も行動しようとは思わない。
その出来事がどんな影響を起こすのか見ている方が何倍も面白いと思うような人間だ。
***
目覚まし時計の音で私は目が覚めた。
今日の夢は恐ろしい化け物がたくさん出て私に襲い掛かってきた。
遠くで黒くて大きなペガサスが悲しげな雰囲気でこちらを見ていたのが印象深い。
あのペガサスを見ると恐いはずの夢なのに幸せな気分になる。
私は起きて身支度を整えリビングに向かう。
いつも通りご飯は私の分だけ用意されていなく、私が横を通っても誰も気にも留めないまるで空気のような存在である。この境遇について不満をもったことはない。
家族という関係は見ていてとても興味深い、変に私に関わり各々の素性を隠されるよりも全く気にせずすべてを見せてくれる方が何倍も有益だと感じる。
「行ってきます」
その言葉に対して返答はない。私は中心的人物になることを避け、まるで空気のような存在だった。
誰も私を気に留めないため私が見ていても気にされないので私にとっては都合がいい。
「おはよう!みんなテストなのに勉強してないよ〜」
「おは~!私も勉強してないいから仲間〜!」
周りの風景が少しずつ変わる様は見ていて飽きない。私はできるだけゆっくりと風景を楽しみながら歩いて学校に向かう。学校に着くと生徒達の騒がしい声が聞こえてきた。
学校という場所はみんなが同じような行動を求められる。みんなと違う行動は嫌悪され、排除される。しかし指示に従い、周りの意見に同意するだけでも上手くいかないのだから面白い。
「やっと終わったー!みんなまた明日!」
「ばいばーい」
周りをただ見ていたらもう下校の時間のようだ。生徒達が続々と帰っていく。
私も家に向かって歩いていた。朝との変化は小さいが少しずつ違うのをよく見ていた。
ドーン!
大きな音がした方向を見ると夢に出てきた黒い馬が立っている。
夢に出てくるペガサスと似ているが羽がなく全体的に小さい。
どこかに行ってしまうと思うと居ても立っても居られずその馬を追いかけた。
その馬は私から一定の距離を保ち走って逃げていく。
まるでどこかに案内しているようだ。
ずいぶん走り回って気づくと知らない草原に居た。
追いかけていた馬は私と同じくらいの年であろう3人の男女の後ろに歩いて行った。
その男女は何かに操られているのか意識がないようだった。
私がそっと近づいて行った時、魔法陣のようなものが周囲を囲み強い光に包まれた。
そのあとすぐに私は気を失ってしまった。
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