特殊な才能
夕暮れが迫る空、俺は今団地の屋上に居る。
何故こんな所にいるか、それは鳥になる為だ 俺は人間で初めて空を飛ぶ事ができる 最高に気分がいい
まだ仕事の最中だが今の俺には関係ない飛べるのは今しかない 。
「グチャ」っ団地の下には肉が地面にぶつかり潰れた音が響いた
特別な才能
「おつかれ」「おつかれさまです!」元気よく挨拶をした後輩と別れ俺は自宅へ帰っていた、「ふぅ〜つかれたー」自宅に帰るとすぐ冷蔵庫からビールをとり体に流し込むそしてソファーの上でテレビを見る、「この時間が1番幸せだな」しみじみ思うこの業界では人の闇を見ることが多いから余計に疲れる、この世界は極稀に特殊な才能をもった子供が産まれる、そして産まれればすぐ特殊な才能があるかの検査をし、あれば特別な保育園へと通う事になる。
この俺も特殊な才能をもった1人だ俺はどんな人間の嘘も見破る事ができる、これだけだ、本当はもっと空を飛んだり、拳から爪が生えてきたりするかと思ったが現実はそうでもなく地味だった。だがこの才能のおかげで俺は警察官になる事ができ取調べの際には圧倒的な成績を収めた、当然と言えば当然だ 嘘が見破れる以上なにを言っても無駄だからな。
「仕事は楽なのになんでこんなに疲れるんだよ」つい独り言で悪態をついてしまう、嘘を見破れても悲しい嘘もある、誰かを庇う為の嘘もでも俺は仕事でやってる以上見逃すわけにはいかない。
だが嘘をバラされた時のあの目はキツい、天職のはずなのになぁ
「もう寝るか」そして俺はベッドに入り眠った。