閑話 シルビアの詠唱
ちょっと本編が間に合わなかったから、先に伏線を入れておきます。
……それもこれも温泉旅行がいけないんや
気持ちよかったです、あと結構山の中だったので
少し詰まり気味だったので良い気分転換になりました。
あとこれからは偶数では無く奇数の日になります。
先月が31日までだったので仕方ないね
もし偶数の方が良い!とか言う人が居たならば
報告をください
とある昼下がりシルビアの寝室でシルビアと蒼月は
話をしていた。
◇
(そう言えばシルビア)
「ん?何かな」
(貴女は魔法の詠唱ってどう決めているのですか?)
「え?我流だけど?」
魔法の詠唱は、いくつかパターンがある
何せ、詠唱とは大まかに分けて『発動対象』『使用属性』『使用魔法』の3つに分けられる
例えばゴブリンに火魔法・炎球を使いたいならばこう詠唱する
「火よ、我が声に応え、あの愚かな魔物に、炎球の鉄槌を降したまえ、『炎球』」
まず、『火よ』が使用属性となり、ここで呼びかける
精霊により魔法の効果が変わってくる
そして『あの愚かな魔物に』が発動対象であり
この場合近くに居る魔物が対象となり
『炎球の鉄槌を降したまえ』が『使用魔法』となる
ちなみに『炎球』は発動するキーワードであり、これを言わない限り魔法は発動しない
対魔法使い戦ではこれを言わせないことが絶対である
そして詠唱にもいくつか最適化されたものがある
例を挙げるとしたら風魔法・風刃の
「風よ、我が刃となり、猛威をふるえたまえ、『風刃』」
これが一番最適化された詠唱であり、すぐに唱えられるために実戦向きな詠唱であると言える
だがシルビアは最適化された詠唱は使わない
例えば先程挙げた風刃でも
風よ、我に従い、刃となり、敵を斬り刻め!
『風刃』
そこまで長くは無いが普通の魔法使いなら
もちろん最適化された詠唱を使うのに
何故、シルビアは自分で考えた詠唱をするのか、と
蒼月は疑問に思ったのだ
「えっとね、魔法ってロマンじゃん」
(はぁ)
「でね、どうせ魔法使うならオリジナルの魔法使ってみたいじゃん、その準備として詠唱を変えてみようと思ったんだよ」
(………)
「……呆れたような雰囲気出さないでよ」
(……いえ、別に呆れたなどいませんよ)
「じゃあさっきの間はなんなの?」
(……と言うことはシルビアは自分の魔法使いたいと言うことですか?)
「話逸らした……まぁ良いや、うんそうだよだってさ
カッコいいじゃん」
(まるで思春期の一部男子がなる病のようですね)
「………ボクがまるで厨二病みたいってこと?」
(そうですが?)
「ボクは厨二病じゃないからね?ただ未知の力に
憧れる普通の令嬢だからね?」
(普通……?)
「ボクが普通じゃないみたいに言わないでよ」
ボクは普通だよ、少し友達が少なくて(リーバルのみ)
なのと、すこーし魔力量が多くて魔法がちょぴっと使える転生者な普通の令嬢だよ………
(…自分で考えて普通じゃないって気づいたみたいですね、そもそも皇子が唯一の友達の時点で普通じゃないですし)
……確かに、前世で言う天皇の子供と友達、みたいな?
(あと、転生者って結構珍しいらしいです)
「へぇーそんなんだ」
(転生者と言う現象は元々神々に目をつけられていた者か、その世界の輪廻の輪から抜け出した者ですね)
「………なんか面倒くさそうな説明になりそうだから
今はパスで」
(はい、分かりました)
「にしてもボクってそんなに厨二病に見える?」
(いえ、見た目だけなら少し元気な美少女令嬢と言う
感じですが中身を知ってる者からすればおかしな詠唱を扱い無駄に頭の良い令嬢といった感じですね
その内、評価:厨二病でも付けられるんじゃ無いですか?)
「まっさかーそんなことあるわけ………一応ステータス開いてみよ」
(分かりました、評価の部分だけ表示します。)
評価:少女?
「ほら、厨二病じゃ無いじゃん」
(……だったらこのハテナはなんなんでしょうね)
「む、確かに」
(一応解析を使います。)
「りょーかい、『集中強化・頭』っと」
(…………完了、評価を表示します。)
評価:厨二病令嬢
「…………」
(…………あ、新たな称号:世界に認められし者が手に入りました。)
「ナニコレ」
(よ、よかったですね、世界に厨二病だと認められましたよ)
「良くない……こんな形で称号貰っても!うれしくないんだよ!」
その日、とある令嬢の声が屋敷の外まで聞こえたが
人々はいつもの事か、っとスルーしていた
……それでいいのか、公爵令嬢
◇
おまけ
【ステータスさん】
次のステージまで
・スキル熟練度:3/3 CLEAR!!
・称号獲得 :5/5 CLEAR!!
〈権能獲得が可能です
インフォメーションに獲得権を付与しました。〉
NEXT→
次のステージまで
・熟練度MAX:3/10
・称号獲得 :5/15
・レベル :34/50
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【ステータス】《ステージ:1》
名前:シルビア・ローストルフィ(12)
種族:ヒューマン
評価:厨二病令嬢
状態変化:最大魔力量消費・影ノ領域
加護:自然と豊穣の女神・混沌の聖霊
称号:転生者、神の加護を受ける者、魔法狂、聖霊と契約する者、世界に認められし者
レベル:34 ↑13UP
【スキル一覧】
〈権能〉
└インフォメーション
〈特殊〉
├《隠者:7/20》 ↑1UP
├存在感操作:14/30 ↑2UP
├成長促進 :2/5
├音無効化 :4/5 ↑1UP
└体臭無効化:4/5 ↑1UP
├《無表情:13/20》 ↑4UP
├感情看破:6/10 ↑4UP
└常時冷静:10/30 ↑6UP
└《記憶継続:12/20》 ↑2UP
├完全記憶:4/5 ↑1UP
├精神耐性:20/50 ↑8UP
├記憶削除不可:MAX
└記憶封印不可:MAX
└《混沌》
└ 因子:MAX
└《黒魔法:6/20》 ↑2UP
├基本魔法:9/10
└影魔法 :6/10 ↑2UP
〈通常〉
-武術-
└《糸術:9/20》 ↑4UP
-生産-
└《裁縫:10/20》 ↑3UP
-魔法-
└《魔力操作:18/20》 ↑1UP
├魔力隠蔽 :16/50 ↑3UP
├魔力物質化:17/50 ↑5UP
├魔力効率化:15/50 ↑4UP
└精密操作 :12/50 ↑7UP
└《魔力察知:15/20》 ↑4UP
└魔力感知:17/50 ↑7UP
└《身体強化:17/20》 ↑3UP
├全身強化:20/50 ↑2UP
└部分強化:14/30 ↑4UP
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次回!またまた授業『27 授業 〜錬金術編〜』




