09 賢者
最近、ラノベを一気買いし過ぎて
お金がピンチで後悔はしてますが反省はしてません
……面白いから仕方ないよね?
あと3000pvと1000ユニーク
ありがとうございます、これからも頑張りますので
是非応援してくださるとありがたいです
◇
訓練場を破壊した賢者を怒りつつ何故こんな事したのか聞くと
「だって、お主儂が五属性の魔法使わんかったら
賢者だと信じんかっただろう」
「うっ!」
図星である、正直いくらファンタジーだからってロリババアは無いと思っていた。まぁ本当にババアかは知らないけど……。
「むっ、何か失礼なこと思わなかったか?」
「い、いや気のせいだよー」
「そもそも儂は子供では無いのだ、本当の体はボンキュボンなナイスボディなのじゃ! 今は訳あってこの姿じゃがな」
……たぶん魔法の失敗とかでちっちゃくなったんだと思う。
「魔法の失敗じゃなく、ちゃんとした魔法で
こんな姿になってるのじゃ」
「ナ、ナンココトカナ」
「はぁ、あのじゃな––––––––––––––」
ちなみに賢者とは魔法、魔術、魔道、錬金術を極め修めた者のみが名乗ることを許される称号だ。
魔法が精霊を介して使うものだとしたら、魔術は精霊を介さず物に魔術言語というものを刻み込み魔力を流すだけで魔法を使えるようにする技術となる。
これは魔法ほど自由度が無く一定以上の威力が出せないことが欠点だが逆に言えば誰でも魔力を流すという工程のみで一定の威力を発揮するのでそういう点では強いと言える。定番の炎を纏う剣とかはコレ。
魔道は言わば魔法、魔術の学問であり、かなり専門的。
必要魔術に必要な魔術言語や効率の良い魔法の詠唱、新たな魔法の開発等々さまざまなことを研究する。
錬金術は魔術を刻んだ道具、魔道具というものを使って様々なものを造ることであり、
【合成】の魔術具で物と物を合わせて新たな物を作り
【分解】の魔道具で物を分けてそれを別の物と合わせることで多種多様な道具を作り出すための道具としたりして魔法生物と呼ばれるものを作ったり変形合体する銃を作るのもこの部門である。浪漫だね。
それにこれを極めるなんて数十年じゃ無理だ。だからこんな小さい子が賢者なんて思わないよね。
……それにボクが勘違いしたのは外見も関係するんだよね。
服装はまだいいさ、魔女のような形の白い帽子に所々に赤と金の刺繍がある白いローブを着ていて実に魔法使い感がでている。
低い身長に童顔……まぁこれは仕方ないとして、燃えるような紅い髪に全てを見透かしそうなこの世界でも珍しい金眼……ここまでは良いんだ。問題は髪型をツインテールにしていることだ。
……そりぁ幼女に間違うに決まってるじゃん。
「––––––なのじゃ…………聞いてたか?」
「え?あっ!う、うんもちろん聞いてたに決まってるじゃん」
……考えに没頭してたなんて言えない。ルシエルは、疑わしい眼で見てくるが「……まぁええわい」と呆れたように言うと
「お主に質問することがある」と真面目な顔で話を切り出した。
「お主、シルビアは何のために……魔法という力を欲す、コレは人の身には過ぎた物だと思うが」
何のためか………そうだねぇ。
ボクは元々、前の世界では無かった魔法というものに興味があったから使いたいのと、別に争いに使いたくて興味を持った訳じゃ無いし、この世界を見て回りたいというのに力が必要だと思うからね。
何せこの世界は危険だ。モンスターなどの脅威だけじゃ無く、スキルを持った人間も危険だと言えるだろう。
それを身につけなきゃ、せっかく二回目の人生なのに無駄死にしたくないからね。
「そりぁ死にたくないからってのが建前だね」
「建前ってことは本当の理由があるってことじゃな?」
「うん、そうだよボクにとっては力を付けるのは飽くまで過程なんだ、結果では無いないんだよ」
「ほう?それで力を付け悪党でも倒すのか?」
実に愉快そうにルシエルは言う。
「まさか、ボクが望むのは平穏であって争いじゃない、それに誰かを救いたいなんて言う不相応な望みは無いよ」
「そうかそうか」と言うとルシエルは肩を震わせ
「クックックッフハッハッハッハ!!!!!」
と盛大に腹を抱えて笑った、そうして数十秒ほど笑うと涙を拭いて
「こ、こんな、まだまだ子供な公爵令嬢に魔法を教えろと言われたから、どんな夢見た阿呆かと思っておったがどうやら違ったようだ、それに不相応な夢も抱いていないらしいな」
……なんでこんな盛大に笑われたのか分からないけどまぁいいか。
「……ところで質問というか試験は良かったんですか?」
「むっ、気付いておったか」
そりぁ急に意味深な質問してくるしとその事を言うと
「……本当に十歳か?もっと少し年上だと思うのだが」
と年齢を疑われた
◇
おまけ
【魔術言語】
これは魔法の原理を利用して作られた物である
そもそも魔力とは方向性のないエネルギーであり
それに方向性を付けるのが魔法である
だとするならば詠唱では無くても方向性が
付けれないのか?という疑問から出来たもの




