表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/321

第2話 小さな出会い

前回のあらすじ

無事異世界、アスタリスクに転生したユーマ。

しかし、赤ん坊からやり直しという事により、食事は母親の母乳という事実により、恥ずかしい思いをしてしまう。

そして、当面の目標は自分の足で歩けるようになると決めた。

 アスタリスクに転生して半年、この頃には僕は首が座って、自我がある故に多少成長が早く、ちょっと早めにハイハイが出来る様になった。

 僕がハイハイを出来る様になってお母さんに初めて見せたら、お母さんは飛び上がる様に喜んで、お父さんに至っては調子に乗って僕を脇から持ち上げて床に立たせ、歩きの練習をさせようとしてお母さんに怒られていた。


 またある程度成長した事で、漸くお母さんの母乳から解放され離乳食の生活が出来る様になった。


 そしてある日、家に2人の男女がやって来た。

 男性は明るめの茶髪をしていて、お父さんみたいに体格のいいイケメンだった。

 女性はショートカットの銀髪で、お母さんとはまた異なるタイプの美人さんだった。


 そして女性の腕には、赤ちゃんが抱かれている。


「ユーマちゃん。こっちはエリーといって、ママの親友なのよ。こっちはダンテって言って、エリーの旦那さんよ」


 エリーという女性はベッドの上に座っている僕に近づいて来て、話しかけた。


「初めまして、ユーマくん。私はエリー・アルグラース。この子は娘のラティよ。仲良くしてあげてね」


 エリーさんはそう言って、ラティと呼ばれた赤ちゃんを僕の横に置いてきた。

 ラティは僕を見ると、「にぱあっ」と笑ってきた。


 その時、僕の心に雷が落ちた様な感覚がした。

 なにこれ、可愛すぎる。

 僕は思わず、ラティの頭を撫でてあげる。


「あらあら、ユーマちゃんったらもうこんなに面倒見がよくなっているのね」


 どうやらお母さん達の目には、僕がラティの面倒を見ている様に見えている様だ。


「ほんと。でも、仲良くなれそうでよかったわ。サラ、これからはちょくちょくこっちに来ていいかしら?」


「勿論よ。あなたと私の仲だもの。ユーマちゃんもお友達がいた方が嬉しいでしょうし」


 なんかお母さんとエリーさんはこれからの事を話し合っている。

 どうやらエリーさんがこれから頻繁にラティを連れてくる事を、お母さんがを了承した様だ。


 こうして、僕の家にラティという赤ちゃんと、その両親のダンテさんとエリーさんが毎日の様に来るようになる事が決まった。


――――――――――――――――――――


 その翌日、エリーさんとダンテさんはラティを連れて再び家にやってきた。


「おはよう、ユーマくん。今日もラティと仲良くしてあげてね」


 エリーさんは僕の傍にラティを置くと、ラティは嬉しそうに僕に笑いかけてきた。

 なんだか僕に会えて嬉しいみたいな笑顔だ。

 僕もその笑顔を見て、思わず笑顔になってきそうだ。


 そして僕は昨日と同じくラティの頭を撫でてあげる。


「見て、あなた。ラティ、ユーマくんにあった途端こんなに可愛く笑ってるわ。よっぽどユーマくんに会えたのが嬉しいみたい」


「そうかそうか。ラティは既にユーマくんが好きなのかな? だとしたら、ここは父親として喜ぶべきか、それとも……」


「何馬鹿な事を言ってるの。まだ赤ちゃんなのよ。そんな感情、ある訳ないじゃない」


 一応僕には自我があるけどね。

 でも、僕はまだ喋れないし、もし喋ってしまったらそれはそれで大変な騒ぎが起こるだろうから、僕は敢えて聞き流す事にした。


 とにかく、僕の日常にラティと過ごすという内容が加わった。

「面白かった」、「続きが気になる」、「更新頑張ってください」と思った方は、ブックマークや評価、感想していただけると励みになります。

評価はどれくらい面白かったか分かりますし、1人1人の10ポイントの評価は大きいので、まだ未評価の方は是非お願いします。

ポイント評価は最新話の広告の下に評価欄があり、そこから評価できます。

感想は、確認し次第返信する方針で行きますので、良かった所、気になった所とかがありましたら、是非感想を送ってみてください。

お待ちしております。


次回予告

転生して3年が経ち、3歳になったユーマは成長したラティと共に、サラから色々教えてもらっていた。


次回、冒険者と魔法について


次回は9時に更新します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ