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9年使命  作者: べべん
7/10

そして孤独になる

2年になりクラスが変わった。そこの教室には友達は誰もいなく、私を嫌う者ばかりだった。

睨んで、差別し、変な噂を吹き込んだらすぐに広まる、そしてからかわれる。そんな毎日を送ることがとてもつらかった....


ある日、私を嫌う部員にこういわれた。

「お前はクラブなんてこんでええわ。家で大人しくピアノでも弾いてろ。」

と。ショックだった。自分が頑張ってやっていることも否定され軽蔑されていたのだ。そのようなことが毎日繰り返して言った。


食らいつくように部活を頑張って行ったが番手は低く、いじめでやる気もどんどん低下した.....

そして次第に思うようになった。退部しようかと...何をやってもやる気もでない。行くだけ苦痛になるだけである。そんなんだったらやめればいいじゃないか....だがそれだと相手の思うつぼかもしれない。毎日悩んでいた...


しかしこれ以上耐えれなかった。部活も運動系だから肉体的疲労もあるしいじめからの精神的苦痛もある。まるで2つの壁に挟まれているようだった...


そして夏休みの始まったころ、退部届を出した...

その日の夜、部屋にこもって一人泣いていた。きつくても自分が望んでいた部活であった。それをその内の奴らの手が許さなかった。その自分の哀れさに一人孤独に嘆いた...


しかし、これだけじゃなかった....家でもストレスは溜まっていった...原因は親だった....

母がピアノの先生をしているがいつも不機嫌でいつもわたしに命令口調だった。沸点が低く、家では私を縛るようなルールばかりだった。それだけならよかった。しかし母は兄をひいきしていたのだ.....

ある日、ピアノで指が引っ掛かり痛くなったのでばんそうこうをはろうとリビングに行った時、兄貴はそんな自分を見て笑った。当然自分は怒った。「人が苦しんでいるのを見て何が面白い!!」と怒鳴った。

すると母が出てきて助けてくれた....のかと思った。しかし母はこういった。「そんなしょうもないことで、ガタガタうるさいわ」

「!?」私はとんでもないショックだった。あんたはピアノの先生だぞ。それでもあんたは教師か?と、そこで私はその日のピアノのレッスンに向かう途中に尋ねた。

「何故兄貴には怒らなかった?」

その返事は最悪な物だった。

「なんであんたなんかの肩を持たなあかんねん」

そこで私は確信した。学校の奴らだけじゃない。親も私を人間扱いしてくれてないんだと.....完全に道具扱いだった....今までずっと...私は人間なんだ....人間らしく自由で生きたいんだ....なのに...どうして....


その日から...私は孤独だった.....


夏休みが終わってもいじめは続いた。部活をやめたときのショックで精神面はガタガタ、それは体に出ていた。髪は抜けてきて体はやせ細っていった。肩は激痛、ストレスはたまりにたまって体もだるくなってきた。それでも重い体にムチを打ってでも学校に行った。

しかしある日ふと思った。「なぜ学校に行くのだ?」と。いっても苦痛なだけ、それでなにも学べずただただ時間を過ごすだけ。それでいって意味があるのか?そう自分に言い聞かせてた。



「学校...行きたくない...」



そうずっと思った。一人でただそれだけを...

親にもいじめのことを言っても「ほっとけばいい」と、相手にしてくれなかった....既に見えていたが.....


そして秋、とうとう.....心と体が学校に行きたくなくなくなり.....不登校になった.....


限界ラインを超え.....私の病み期の始まりだった。

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