ショッピングモール編2
次に俺たちが向かったのはいかにも女性向けの服屋であった。
千秋いわく、私に似合う服を選んでほしいということらしい。
俺はさすがに店内に入る勇気が出なかったので外で千秋が服を選ぶのを
待っておくことにした。
しばらくすると、千秋は服を2着選び、俺に見せてきた。
片方は、いかにも女子大生といった服と緑のスカートで試着してもらった。
試着室から千秋が出てくるとやっぱり可愛いなと改めて思った。
もう片方は、一言でいうとどう見てもゴスロリであった。
俺はニーハイの他にもゴスロリも女性のファッションとして好きである。
なので、2つ目と言おうと思ったが1つ目も捨てがたいので
どっちもいいなということにした。
すると、千秋は嬉しそうに二着ともレジに持って行った。
服屋での買い物が終わり、俺たちが向かったのはペットショップであった。
千秋はトイプードルの赤ちゃんを気に入ったようだ。
俺は少し遠いところからガラス越しにトイプードルの赤ちゃんを可愛がっている
姿を見て、小学生の頃も可愛かったが今のほうがさらに可愛さが増しているなと
思った。
そうしているうちに時間が過ぎ、帰らなければいけない時間がきてしまった。
なので、長い帰路に就くことになった。
電車内は人があまりいなかった。
そんな電車内で千秋は小さな声で言った。
「今日は買い物に付き合ってくれてありがとうね!
お礼に...」
と言ったと思ったら間髪入れずに俺の右の頬に千秋がキスをした。
俺は本能で顔が赤くなってしまった。
それと、体のあらゆるところが熱くなった。
「浩二君、大丈夫?」
と、言われたが
「大丈夫だよ」
と、答えた。
千秋は、
「今日のことは千夏には内緒ね!」
と、言ったので俺は静かに首を縦に振った。