まさかの再会1
俺はすぐに声のするほうに振り向いた。
するとそこには昼食時に見た青色のワンピースの少女と
緑色のワンピースの少女がいた。
どちらも髪の毛は黒でロングだった。
顔立ちは、京子にはやや劣るものの、いわゆる美人と言われる部類でどうみても
双子であった。
そういうことを考えていると、
緑の服を着た女子大生が、
「浩二くん、鈴木浩二くんだよね?
覚えてる?
私だよ、私。岡村千夏だよ!
隣にいるのが、双子の妹の千秋だよ!」
その言葉を聞いて、ふと思い出した。
そういえば、小学生の時にそんな名前の女の子の幼馴染がいたような,,,
俺は思い出したと同時に、
「もしかして山野中小学校でずっと同じクラスだった岡村さん?」
と、言った。
すると、その答えを待ち望んでたように千夏が、
「大当たり!やっぱり覚えててくれていたんだね!」
と、嬉しそうに言い、思い出話にふけった。
そのあと間髪入れずに、
「私たちも浩二君と同じ山之上大学に進学したんだ!
これからよろしくね!」
と、言われたのですぐに
「よろしく!」
と、答えた。
ふと、腕時計を見ると夜の10時を過ぎていたので、
今日は遅いからまた明日ゆっくりと話そうということになり
その日は解散となった。
玄関のドアを閉めようとしたらなんと千夏は左隣の部屋に、
千秋は千夏の一つ左隣の部屋の玄関のドアを開けて
部屋に帰っていった。
まさかな...と思いつつとても驚いたのであった。