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どうせなら異世界で最強目指します  作者: DAX
第八章【闘王祭】
173/318

空砲と更衣


新章突入です。


更新出来ず申し訳ないです。

お熱が39.5℃出ました。

死ぬかと思ったです(大袈裟)。

ボチボチ頑張っていきます。





ーパンッ、パンッ、パパンッー



 音だけの花火…【雷】。

 翔兄知識で知った情報だが……それによく似たのが、王都クラフトリアの空に響いた。

 風属性の神器で能力は【破裂】……このような時だけに使用される神器らしい。


 馬鹿なのか?


 まぁ少しでも気分が味わえるのなら、なんでもいいけど……

 でもどうせするなら、ドンッ、ドンッ、ドドンッ……て、感じのド派手な音の方が良かった。





 俺は音がする少し前、朝早くに目が覚めた。


 宿にある、充てがわれた自分の部屋で着替える。

 神国との戦の前にマナさんに頼んで作って貰った服。

 今まで汚したくなかったから、結局着る機会がなかったけど、こんな時は着てもいい筈だ。


 でも、なんて言えばいいのか……

 〇ター・ウォーズのコスプレ? 〇ェダイの騎士みたいな、道着みたいだけど動きやすい服。

 あ、でも全身黒なので、エピソード1の〇ース・〇ール卿の方が近い。


 それにして、暗黒卿か……マナさんは俺にどんなイメージを持っているのだろうか?

 まぁマナさんが知るはずもないのだが……


 うん、ちょっと恥ずかしいな……かっこいいけども……




 粗方着替え終わると、丁度、空にパンパンと空砲の音が響いた。



「よし」

 帯をきつく締め、自分の部屋を出ることにした。



「あ、おはようリュート君」

「おはようユイ」


 少し離れた向かいの部屋からユイも出てきて挨拶を交わす。



「へ~やる気満々だね」

 ユイはニヤニヤしながらこっちを見ている。


「お~馬子にもってやつだ……」

 ユイの隣の部屋からキョウも出てくる。


「……うるせー」

 やっぱ気合入れすぎかな?


「おはようございます、皆さん」

「おはよう~レーナ」


 俺の隣の部屋からレイナも起きてきた。

 レイナは神国戦の時と同じ服装をしている。

 前も思ったが寒くないのだろうか?


「レーナ寒くないの?」

「あ、大丈夫です。動けば体が温まるので問題ないです」


 そう言うとレイナは暖かそうな上着を羽織りだした。

 まぁ流石に始まるまでは寒いよな……



「なんだ皆もう起きたのか?」

 不意に声がした。


 よく見たら既にリビングでサクヤさんがソファに腰掛けていた。



「ギルマスもでしょ? あんなパンパン音がしたら目が覚めますって」

「キョウの言う通りだな」


 サクヤさんはフフッと小さく笑みをこぼした。



「あ、今お茶を淹れますね」

「あ、レーナ私も手伝う~」


 2人はお茶を準備し始めた。




「ふむ、リュートはかなり気合いが入っているようだな」

 サクヤさんは、何故か物珍しそうに俺を見ている。


「似合ってませんかね?」

「いや似合っているぞ、かなり強そうに見える……まぁ実際強いのだが……それよりも普段が軽装過ぎて心配してたくらいだ」


 まぁ普段は上下黒のロンティーに、七分くらいのパンツだから、誰でも心配するよな。


「知り合いが作ってくれていたんですが、中々着る機会がなくて」

「フフッ、作った人も喜ぶだろう……服は来てなんぼだからな」

「ですね」



 俺達はまったりとした時間を過ごした。

 お茶を飲み、軽く朝飯を摂り、少し休憩した。

 レイナとユイは談笑している。

 キョウとサクヤさんは、ソファでくつろいでいる。



 ふと、全員がおもむろに立ち上がった。



「よし、行くか」

 サクヤさんが号令する。


「「はい!」」


 俺達は宿(ホテル)を後にした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 王都クラフトリア、【闘技場(コロッセオ)】。



 闘技場の外に到着すると、既に、多くのギルドに属する人達が集まってきていた。


 皆、表情が怖い。

 気合入りまくりだ。

 円陣を組むところもある。


 ん~なんかいいな……この体育会系的ノリ。

 体が熱くなってくる。

 まぁ暑苦しいのはごめんだけど。



「よぉ久々だなリュート」

「誰?」


 いきなし、誰だか分からんおっちゃんに声をかけられた。

 おっちゃんの後ろには大勢の人達が連れ添われてる。

 


「おいっ! 俺だよ俺、ザイルだ!」

 〇リオじゃなくて?

 おっちゃんは必死に自分を指差している。



「おい、あれって……」

「拳武の連中だ……」

「【鉄拳】のザイルだ……」

「後ろにも有名な奴等がいるぞ……」


 等とヒソヒソ話が聞こえる。



 ふ~ん、やっぱミロクさんのところか……

 何故ミロクさんはこんなおっちゃんを?



「おい、また失礼な事考えてただろ!?」

「バレた?」


 おっちゃんは大きなタメ息を漏らした。

「お前には娘が世話になってるからな……あんま強く言えねぇんだよな……」


 娘?


「?」

 俺は首を傾げた。


「……イエロースライムのゼウスって言ったら分かるか?」

「あーーっ!!」

 俺はおっちゃんを指差した。


「あの飼い主が俺の娘だ」

「マジか……似てねぇ……いや、お母さん似で良かったな」


「おいっ!! ふざけんな! 目元なんか俺そっくりだろうが!?」

「いや、全く……どう見てもお母さん似だ」


「テメェ……」

 おっちゃんは体をワナワナと震わせている。

 今にも拳が飛んできそうな勢いだ。




「ちょっとザイルさん、僕にも紹介して下さいよ」


 ふと、おっちゃんの後ろから爽やかロン毛野郎が出てきた。

 青いロン毛で、白い鎧が光っている。

 一目で分かった……こいつはナルシストだと。

 そして、まつ毛が長い……



「ああ、こいつはリュート……ギルド【刀剣愛好家】の一員で、ギルマスがほんのちょっと気にしてる奴だ」


 おぉ~俺ってミロクさんに気にしてもらえてたのか……でもほんのちょっとって……


「へ~……ギルマスが、ほんのちょっとでも気にしてるんですか……凄いですね、彼強いんですか?」

「さあな……でも1ヶ月でEからAにギルド個人ランクを上げてるのは間違いない」


「!?」

 まつ毛くんが驚いてる。


「なら君が噂の……てことは隣にいる彼女がレーナちゃんかな?」

「そうですが……」

 レイナは嫌そうな目で、まつ毛くんを見ている。



「ああ、ギルマスの本命は彼女だ。彼女と戦いたくて今回出場するようなもんだ」

 おっちゃんは言いながら俺を見てきた。

 おっちゃんの、してやったり顔が妙に腹立たしかった。


 レイナのおまけか……



「なら君達は、決勝まで勝ち上がる義務があるよ……ギルマスの期待を裏切ってもらっては困るからね」

 まつ毛くんが、前髪をファサっとした。

 まつ毛くんがウザイ。



「ザイルさん、そろそろ……」

 更に下っ端ぽい奴が、おっちゃんに耳打ちしてる。


「そうか……ギルマスを待たせるわけにはいかないからな……じゃあなリュート決勝まで上がってこれたら相手にしてやるよ」


 おっちゃんはどこかに向かって歩き出した。

 まつ毛くんや他の連中もおっちゃんの後に着いて歩いていった。



「あ、お構いなく~」

 俺はおっちゃんが見えなくなったのを確認してから、丁重にお断りをいれる。



「おいっ!!」

 遠くでおっちゃんは突っ込む。

 すげーな、スキル【聴力】もないくせに。



「あいつ誰だ?」

「なんでザイルとあんな親しそうに……」

「ばーか、知らないのかよ」

「?」

「あいつ、リュートだ」

「最速でAまで上がったあの!?」

「じゃあ……隣にいるめっちゃ可愛いのがレーナ……?」

「ランクBの……ギルド【刀剣愛好家】だ……」



 野次馬?達が騒ぎ出す。

 俺らも有名になったな。



「おっと……そろそろ開会式の時間だな……」

 周りにいた誰かがそう呟くと、皆一斉に闘技場の中へと向かっていった。



「我々も行くぞ」

 サクヤさんの号令で俺達も中へと入っていった。



「「はいっ!!」」


 皆に続くように俺達も闘技場内へと入っていった。

 開会式かぁ……

 長いお話は勘弁だな……


 短めでお願いします。




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