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どうせなら異世界で最強目指します  作者: DAX
第一章【はじまり】
17/318

休息と成長



 現在、迷宮地下10階層にて俺達は火を取り囲んで飯を食べていた。



 火の上には大きな鍋が置いてあり中には何杯でも食べれそうな量のスープが入っていた。

 スープといっても中には様々な具材が入っており味付けは甘めでクリーミーだった。

 つまり日本でいうシチューだった。


 中々美味しい……いやかなり美味しかった。

 ある程度食事が済むと、ルルは寝ているレイナの看病をしていた。



 俺達は男3人で火を取り囲んで談話した。



「しかし姫さんには驚かされたぜ」

「うむ、Sランクの魔物を倒すとはな」

「いや、ビビった……まさか【森羅万象】の能力【付加】が神器のランクまで上げるなんて……」


「竜斗の創造力が凄かったんだろ」

「そうなのかな?」

「恐らくな、だがある意味危険な神器だ。まさか他人の神器に属性を付加させるなど……姫様の潜在ランクが【SS】でなければ、下手をしたら命を落としていたかもしれぬ……」


「うっ……反省してます」

「……だが、これなら俺達でもSランクの魔物を倒せるかもしれない」

「!? それは……かなり危険だぞ」


「だが、やるしかない。竜斗に任せたんじゃ何も意味がないし、竜斗はあくまで援護とルルの護衛が主だ。だが、姫さんはご覧の通りだ。なら……」

「我らがやるしかないな……」


「ああ」

「えっと1ついいかな?」


「どうした?」

「レイナのスキルの中に風属性を扱えるスキルはあるの?」

「いや、姫様に風属性のスキルはないはずだ」


「なら、【森羅万象】は扱えない属性を強制的に使用出来るようにするのか……」

「だから言ったであろう……かなり危険な神器だと。Sランクの神器がどれ程かは分からぬが、限界を超えてるような神器だ」

「【絶刀・天魔】はランクZEROだから、それ相応だが……下手したら【森羅万象】の方が危険かもな……」


「この迷宮の魔物は【蛇種】(スネーク)で属性は【地】だから……2人に付加させるなら弱点の【風】だけど大丈夫か?」

「……いや、大丈夫ではないな」

「ああ、俺達2人にも風属性に関するスキルはない」


「いいのか?」

「仕方ない、姫様があそこまでされたのだ。臣下である我々がしなくてどうする」

「だな」


「でも、ゼノには確か【飛翔】のスキルがなかったか? あれは風属性じゃないのか?」

「う~ん……確かにあれは空を翔ぶスキルなんだが、風属性とはまたちょっと違うんだ」


「……そうなのか?」

「風属性で言うなら【八咫族】が得意とする属性ではあるがな」


「へ~そんな種族もいるのか」

「確か八咫族の中に、20人くらいを引き連れて各地を転々としてる魔族の女がいたな」


「大丈夫なのかそれ? 人間に見つかったりしないのか?」

「さあな。今のところはそんな情報はないし、大丈夫なんじゃないか?」

「その20人の中に、竜斗が驚いていた便器の開発者、ドワーフの兄弟もいるという話だ。彼女らは各地の魔族に情報や技術を提供し支援してもらっているそうだ」


「アルカディア国に来たわけじゃないのか?」

「ああ、以前人間から助けた魔族の中に、その者達から技術を提供してもらった者がいて、我が国のはそやつが作ったものだ」


「ふ~ん、どうせなら会ってみたいな。俺がいた世界の物とか説明すれば作ってくれそうだしな」

「ふふっ、そいつは楽しみな話だ」



 俺達は笑いながら色々な話をした。

 そういえば高校の頃は友達とアニメの話か、部活の同級生や後輩と剣道の話しかしてなかったな。

 なんか年上の人とこんな話をするのっていいな。

 大人になったみたいだ。





 しばらくしてレイナの様子を見に行こうと立ち上がろうとした時だった。

 突如迷宮が揺れだした。


「な、なんだ!?」

 俺は慌てたが、寝ているレイナを除いて3人は落ち着いていた。


「迷宮だ……迷宮が成長しているのだ」

「まさか……?」


「ああ、今迷宮のフロアが増えているのだ」


 ガオウが魔眼<地>を発動させる。


ー迷宮【地下】、フロア【45】、ランク【S】ー



「ふむ。今から丁度24時間後か……ルル!」

 ガオウはレイナの看病していたルルを呼んだ。


「はい、どうされましたガオウ様?」

「お主も少し休め。姫様の体調に関係なく今から5時間後に再び迷宮を進む。今の内に少しでも体力と魔力を回復させておけ」


「分かりました」

 ルルは最後にレイナの額に置いてあるタオルを替えて休んだ。



 普通なら「いえ、もう少し姫様の傍に居ます」とか言いそうだが、そこはよく分かっていた。

 明日も自分の治癒が必ず必要だと。3人は自分達の役割がなんであるかしっかりと理解していたのだ。


「竜斗、お主もしっかり休めよ」

「あ、ああ……分かった。そうするよ」



 俺も体に毛布をかけ硬い地面の上で休むことにした。


 寝る前に改めて全員のステータスを整理してみた。





天原竜斗(18)

種族

【人間】

クラス

【ZERO MASTER】

ランク

【ZERO】

先天スキル

【剣才】

後天スキル

【王気】【魔曲】【五光】

【??】【??】【??】

特殊スキル

【神眼】

神器

【絶刀・天魔】<刀/?/?/ZERO>

【森羅万象】<籠手/?/?/S>

【1783】<袋/?/?/D>

【??】【??】【??】【??】【??】




ガオウ・レヴィアタン(30)

種族

【獅子族】

クラス

【獣戦士】 潜在【獅子王】

ランク

【A】 潜在【SS】

先天スキル

【属性<大地>】【剛力】【鋼体】【咆哮】

後天スキル

【--】【--】

特殊スキル

【魔眼<地>】

神器

【レギオンバスター】<斧/?/?/A>

【グランドハンマー】<鉄球/?/?/A>

【1980】<袋/?/?/D>

【フォールストーン】<腕輪/?/?/C>

【黒鎧武】<鎧/?/?/A>

【--】【--】



ルシファー・ゼノブレイズ(23)

種族

【堕天族】

クラス

【堕天使】 潜在【明けの明星】

ランク

【A】 潜在【SS】

先天スキル

【剣才】【属性<光闇>】【業火】【飛翔】

後天スキル

【--】【--】

特殊スキル

【魔眼<天>】

神器

【光闇双剣】<双剣/?/?/A>

【バースト・レイ】<籠手/?/?/C>

【ダークロンド】<籠手/?/?/C>

【幻影魔】<首輪/?/?/A>

【聖なる領域】<腕輪/?/?/A>

【--】【--】



ルル(18)

種族

【兎人族】

クラス

【治癒師】

ランク

【B】 潜在【A】

先天スキル

【復元】【治癒】【聴力】

後天スキル

【??】【--】

神器

【アスクレピオス】<籠手/?/?/B>

【アクエリアス】<籠手/?/?/B>

【オリオン】<籠手/?/?/B>

【ゲート】<門/?/?/B>

【--】



レイナ・サタン・アルカディア(20)

種族

【魔人族】

クラス

【魔戦姫】 潜在【魔神王】

ランク

【S】 潜在【SS】

先天スキル

【魔皇】【枯渇】【身体強化】【飛翔】

後天スキル

【??】【--】

特殊スキル

【魔眼<王>】

神器

【大和】<籠手/?/?/A>

【巴】<薙刀/?/?/A>

【天竜】<短刀/?/?/E>

【変わる世界(壊)】<扉/?/?/SS>

【??】【??】

【--】





「えっ!? レイナのランクがSになってる!!」


「「なにっ!?」」



 皆しばらく寝られなかったのは……言うまでもない。




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