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どうせなら異世界で最強目指します  作者: DAX
第五章【神国】
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魅力と後悔


ほのぼの回……そして久々予約投稿。




 騎士達は、全員がもれなくその場にへたり込んだ。



 ギルドマスターがアーシャであったことに驚愕した後、アーシャを含む七極聖が全員敗けたのだと悟り、ショックを隠しきれなくなった。


 最早アルカディアに進軍する気力はなかった。



「森の方は?」

 レイナは発動していた神器を解除し、皆に尋ねた。


「大丈夫よ。竜斗ちゃん率いる私達以外の魔族で、粗方片付きつつあるわ」

「千里眼で視てるし大丈夫」

 答えたのはゼータとバアルであった。


「はい、青い光が森の方を包みだしているので……恐らく竜斗さんかと」

 サラは占術眼で森の方を視た。



「ガーハッハッハッ!」

 ガイノスは急に高笑いし始めた。



「どうした糞爺、ついにボケたか?」

「ガイノス……煩い……」

「声がでかいな」

 近くにいたヒレンとプリンガ、バアルは耳を塞いだ。


「いてっ!」

 ヒレンの脳天に強烈な拳骨が直撃した。


「ったく、口が悪いぞヒレン!それが爺ちゃんに言う言葉か!」

「なんと! 炎王はガイノス殿のお孫さんでしたか」

 ガオウは驚愕した。


「まだまだ未熟者じゃ、こんなんでは嫁の貰い手がないのぉ」

 ガイノスは孫の将来を案じ、ため息が漏れた。


「全くだ」

「確かに」

 ライガとアトラスはウンウンと納得していた。


「うぉい! 何納得してんだ根暗イガ! 機械王!」

 ヒレンは怒鳴り始めた。


「ホントに煩い……」

「全くだ……」

 プリンガとルキは呆れていた。



「あら、良いではありませんか。元気なのが1番ですよ」

「私は慣れました……ガイノス様は入隊した時の教官でもあったので……」


「そうなのですか? 風王には、代々剣舞が伝授されると聞いたことがあります。地王は剣舞も?」

「いえ、あくまで教官なだけで……師は先代の風王です」


 スキル舞踊を持つ者同士なのかクリスとサラは、話が弾んだ。



「で、なんで笑いだしたんだ爺さん?」

 ゼノはガイノスに高笑いの理由を尋ねた。


「こりゃまた別格の色男じゃのう? お主モテるじゃろ?」

「まぁな……で、理由は?」

 ゼノは軽く受け流した。



「ガオウから聞いていたからのう……「竜斗に会わせると」。どんな男か楽しみじゃわい。ガーハッハッハッ!!」

 ガイノス。


「魔族の味方をする人間としか聞いてないからな」

 ヒレン。


「あと剣士らしいですね?」

 クリス。


「技ばかりする……って聞いた……」

 プリンガ。


「魔族の希望らしいな」

 ライガ。


「で、どんな人間なんじゃ?」

 ガイノスは皆に尋ねてみた。



「ただの変態ですよ、姫様の胸にしか興味のない男です」

 苦虫を噛むような顔のルル。


「鬼畜だね。僕なんか腕と脚、斬り飛ばされたし……」

 未だに恨んでいるバアル。


「そうだな、修練と(属性による)実験を好んでいる。変態的な程に……」

 属性付加の大変さを思い出すルキ。


「闇王の言った通り、属性による剣技が多彩な男だ。全ての技に名をつけている阿呆だ」

 プリンガと同意見のアトラス。


「レアスキルだらけの変人だな。ちなみに神器もランクも変人の領域だ」

 やれやれとため息を吐くゼノ。


「皆さん、あんまりな言いようですよ。そうですね……刀好きな子供です。まぁこの前、半端ない程斬られましたけど……」

 弁護するようでしないサラ。


「変わったことばかりする奴だ……魔物は生かすわ、洗濯物で怪我人が出そうになるわ、散々な奴だ。男としてどうかと思っている」

 ガオウ。


「皆さん……後でお仕置きです……」

 レイナは皆の言葉に怒りを(あらわ)にした。


「そうよん、竜斗ちゃんは…………鬼畜ね」

 ゼータは可愛いと言いたかったのだが、今までの竜斗から受けた仕打ちを思い出した。


「貴方もですゼータ……」

 レイナは鋭くゼータを睨んだ。



「…………」

 七極聖は黙りこんだ。

(えっ?本当に味方?)……と。



「では、レイナ……貴女が教えてください」

 再度気を失ったアーシャは、ルルの治癒が終わり、漸く目覚めた。


「もう、大丈夫なのですかアーシャ?」

「ええ、お陰様で……」



 昨日の敵は今日の友……なのか、皆はいつの間にか当たり前のように溶け込んでいた。

 全力で戦ったからなのか、それとも神国女王ディアネイラの呪縛が解けたのかは定かではなかったが……。



「私も以前遠くから視ただけなので…………アマハラリュウトについて貴女が教えてください」

「ばっ…!?」

 レイナを除く全員がアーシャを止めようとした。が、


「いいですよ」

 レイナはニコリと微笑み、竜斗の魅力(・・)を話始めた。たっぷりと。



 アーシャが聞きたかったのは、特徴であったり、所持スキル、神器、ランクであったのだが……レイナが話す内容はいかに竜斗がカッコいいかであった。



 アーシャはレイナに尋ねたことを後悔した。






 書いてて、いきなりこんな仲良くなるのか?と思いました。

 スキル【王気】を書いて良かったです。勢いでかいたツケみたいなスキルなのに、今回は助かりました。

 まぁ元々、七極聖を死なすつもりは無かったので……仲良くなる時間が省けて良かったです(笑)



追伸 主人公の出番少なっ!


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