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夏のホラー練習作

作者: 紗羅宮

葬儀中にご遺体の足元に誰か立っている気配がある。


それと目を合わせてはいけない。気づいていることに気づかせてはいけない。


葬儀場を後にしても振りかえることなかれ。


葬儀からちょうど7日目。


7の日法要後に、ふと話のタネにそんなことがあったとその遺族に話した。




7月に金沢はお盆を迎えるという。


ちょうど7月にあったお盆の時期に寂しいと帰ってきていた魂に連れて行かれるように

亡くなる人が増える時期が毎年あるという。


まだ亡くなるには早すぎた家族の死に遺族は思い出したよにそう語った。


きっと寂しがった誰かが連れて行ったのだろうと。

そして、ソレに気づいていたことに気づかれたら次に連れて行かれていたのは私だったのかもしれないと。


気のせいだろうか、文章に打ち込むうちに背筋が寒くなる。あれだけ騒いでいた蝉の音が遠のいている。

死者が死んだあとあの世に行くのは49日を終えてから。

それまでに呼び声に耳を傾けてはいけない。

気づいていても気付かないふりを続けなければ、一人の道行がさみしいと連れて行かれてしまうから。

実際にあったことをもとにしていますが、結構事実関係はあいまいです

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